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苫小牧民報

アイヌ伝統の味に舌鼓 浦河の堀さん迎え調理体験  白老

白老町若草町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で7月30日、浦河町のアイヌ文化伝統工芸作家の堀悦子さんを迎えた調理体験特別イベントが開かれた。道内外から参加した10人は、堀さんからコンブシト(コンブだれの団子)やカムオハウ(肉の汁物)などの作り方を学び、伝統の味に舌鼓を打った。

アイヌ伝統料理の作り方を伝える講師の堀悦子さん(左)

 食を通じてアイヌ文化への理解を深めてもらおうと開催。ウポポイを運営するアイヌ民族文化財団が外部講師を招いて調理体験プログラムを実施したのは初。

 堀さんはコンブシトについて「冠婚葬祭など大事な時に一級品の昆布を用いて作った」と紹介。団子のゆで汁も味を付けて飲むなど食材を無駄にしない考え方も伝えた。

 堀さんは浦河町でアイヌ技法の手芸や手仕事の基礎を指導している。今年、北海道アイヌ協会主催の第55回北海道アイヌ伝統工芸展で自作の編み袋が伝統工芸品部門の最優秀賞(道知事賞)を受賞した。

 調理体験プログラム「ポロトキッチン」は10日にも体験学習館で臨時開催する。通常は土日祝日の午前10時~午後1時。2日前までの事前予約制で参加費は1人1500円(入場料別途)。定員は1日2組(2~5人)。問い合わせは同財団体験学習館ポロトキッチン担当 電話0144(82)3914。

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