タイムカプセルの中から収納物を取り出す市職員

　釧路市は１日、市制施行８０周年を記念して本庁舎正面玄関付近に設置されていたタイムカプセルを、２０年ぶりに開封した。収納物の保存状態は良好で、市は今後預けられた写真などの返却準備を進めていく。

　市制施行８０年となった２００２年の釧路市では、釧路工業技術センターがオープンしたほか、釧路港西港第４埠（ふ）頭（とう）が供用開始となった。また、市町村合併についての検討が全国で進められている時期で、６市町村による合併協議会が発足した年でもあった。

　開封はこの日午後３時３０分に始まり、市職員が高さ約１㍍、直径約５０㌢のタイムカプセルのふたを取り外してから、収納物を丁寧に回収。中には当時の小、中学生から募集した未来の釧路をテーマに描かれた絵画２９６点、市民から募集した記念写真３８点、釧路こども市議会の会議録、広報くしろなどがきれいな状態で保存されていた。

　記念写真については預かった時点で返却を予定していたため、当時の記載住所へ郵送するが、絵画は希望者のみに返却する。市総務課は「思い出の保存状態も良好で、お返しできるようになってよかった」と話していた。問い合わせは同課０１５４（２３）５１８４へ。