傘がホーム上空を彩る【浦河】
浦河青年会議所(JC)主催の旧浦河駅利活用イベント「アンブレラスカイ」が7月31日から始まり、線路上に飾られた7色のビニール傘などが創り出す雰囲気に町民や観光客らが楽しんでいる。6日まで。
JCが2月に子どもたちからまちづくりイベントのアイデアを募集。応募総数84件の中から浦河高校生2人が提案の「アンブレラスカイ」が特賞に輝き、今回はこれが実現したもの。
「アンブレラスカイ」はポルトガルの芸術祭の一環として始まったイベント。旧浦河駅ではワイヤをホーム前から線路に沿って約20㍍にわたって張り、高さが約4~5㍍と3列になるよう調整。赤、青、ピンク、オレンジなど7色の傘60本をつるしたほか、ホーム下には、同じ色の傘6本を組み合わせて球体にした「アンブレラボール(傘玉)」を7個配置した。
苫小牧市から家族で訪れた三上顕太さん(36)は「たまたま通りすがりで見つけ、子どもたちに見せたくて寄った。光の影で傘の色が変わるなど発見もあり楽しい。子どもたちが喜んでくれてよかった」と話し、娘の知世(ちせ)さん(9)は「青が特にきれい」と、線路上を往復しながら楽しんでいた。
また駅舎内では浦河高校写真部の作品展や、住民団体の鉄路活用プロジェクトの鉄道に関するもの、浦河地歴さいこう会は町の歴史に関する資料展のほか、1日からはペーパークラフトで町のジオラマ作りも行われている。
イベントの初日と最終日の6日は限定で午後6時~8時の間ライトアップが行われ、アンブレラボールにランタンを入れて、幻想的雰囲気を楽しめる。
JCの背山誓正理事長(36)は鉄道施設再活用の機運を高めるため「たくさんの人に来てもらい、感じてもらい、この空間をどうしていくのか、町民みんなで考えていきたい」と話した。
入場無料。時間は午前11時から午後6時まで。
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