【日高】夏休みが始まり、富川小学校（加渡三之校長　児童数２６３人）では25、26の両日、希望する児童たちが自分で課題を持ち寄って学習し、わからない所を担任や支援員に聞きながら学習する取り組みを行った。児童の約半数が参加した。

　26日は「小高連携」として富川高校の生徒22人（１年生12人、２年生10人）が参加し、丸つけや分からない所のサポートをした。取り組みは、５年ほど前に富川小が富川高へ依頼して始まったが、コロナ感染拡大の影響で控えていた。

　富川高校の村上裕幸教頭は「主体性や他者を思いやる力がつくほか、小学生に喜ばれたり、頼られることで自信がつき、生徒の新たな一面に気付く機会になる。進路選択の参考のほか、コミュニケーションを取れる生徒になってほしい」と期待している。

　富川小の大澤和也君（５年）は「小数のかけ算が苦手。わかりやすく丁寧に教えてくれて、とても良かった」、梅津遼佑君（６年）は「優しく丁寧に国語の文章問題を教えてくれた。ヒントを与えてくれたので答えを見つけ出すことができた」と話した。

　富川高の畠山準基さん（１年）は「子どもたちの手助けになればと思い参加した。自分の５～６年前を振り返り、きちんと小学生の時に定着できるように教えた」、近藤瑠菜さん（２年）は「自分の５年生の頃を思い出した。社会科で中学や高校で学習する基本的な知識をこのころに学んでいたことを再確認した。コミュニケーションをとるのに役立った」とそれぞれ話した。

高校生にアドバイスを受けながら問題に取り組む児童たち