フォンサムット特命全権大使（左）からラオス国旗を受け取った久保さん

　函館商工会議所会頭の久保俊幸さん（６４）がこのほど、在函館ラオス人民民主共和国名誉領事に就任した。３０日に就任披露宴が函館国際ホテルで開かれ、ラオスのフォンサムット・アンラワン特命全権大使から名誉領事証を受け取り、ラオス・函館のより強固な友好関係構築に向け決意を新たにした。

　久保さんは函館環境衛生代表取締役会長で、２０１６年から会議所会頭を務める。１５年ほど前からラオス大使館を訪れるなど歴代大使とも交流を深め、１９年１２月に初代名誉領事となり、会議所内に在函館ラオス名誉領事館を開設。管轄は北海道で、名誉領事館は函館を含め国内で５カ所設置。開設は道内では初めてとなる。

　披露宴ではフォンサムット大使が久保さんに名誉領事証とラオス国旗を贈り、「名誉領事は両国の架け橋となる重要な役割。ラオスと日本の友好・協力関係がより強化され、繁栄することを願っている」と期待を込めた。

　このほか、高橋はるみ参院議員、土屋俊亮道副知事、工藤寿樹函館市長らが祝辞を述べた。お礼のあいさつで久保さんは「（領事就任は）身に余る光栄で、より一層努力していきたい。経済状況は厳しいが、会頭として課題に対応していく」と意気込みを語った。

　披露宴には関係者約１３０人が参加。祝賀会では道商工会議所連合会の岩田圭剛会頭の発声で祝杯をあげ、久保さんの名誉領事就任を祝った。