若菜さんがガイド、スタディートリップで阿寒湖の魅力を多角的に学ぶ【釧路】
世界自然遺産の登録を目指す、国の特別天然記念物マリモを象徴とした阿寒湖沼群について学ぶ「阿寒湖周辺スタディートリップ」が30日、阿寒湖温泉地区を舞台に開かれた。釧路国際ウェットランドセンター阿寒湖沼群・マリモ研究室室長の若菜勇さんが現地ガイドを務め、参加者は双湖台やチュウルイ島でのフィールドワークなどを通じて阿寒湖の魅力を多角的に学んだ。
市民や学生ら環境に興味
釧路市の市制開始100年事業の一環で、「釧路のこれからの100年を考える」というテーマで実施。午前9時30分に市防災庁舎前で行われた開会式では、蝦名大也市長が「若菜さんのガイドを受けることができる貴重な機会。楽しんでほしい」とあいさつし、出発を見送った。
好天に恵まれたこの日、双湖台や阿寒湖遊覧船、チュウルイ島、阿寒湖温泉街を舞台に、若菜さんがマリモ保護研究を通じて得た最新の知見を紹介。双湖台では、雄阿寒岳から噴出した溶岩が外輪山に接して古阿寒湖をせき止めたため、ペンケトーとパンケトーをはじめとする湖沼群が生じたことなどを説明した。
その後、遊覧船やチュウルイ島では、阿寒カルデラ湖沼群の発達過程や、球状マリモが阿寒湖に生息するメカニズムなどを、最新のデータに基づいて説明。初めて阿寒湖温泉地区を訪れたという道教育大釧路校2年の奥山勇作さん(20)は「双湖台から見える湖の形がとても珍しくて驚いた。阿寒湖の環境やマリモについて今後も学んでいきたい」と語った。
今回のツアーには一般市民をはじめ、大学生や短大生が大勢参加した。若菜さんは「ただの観光地としてではなく、天然の優れた教材に囲まれていることを知ってもらいたい。きょうの体験をきっかけに、まずは興味、関心を持ってもらえれば」と話していた。
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