摩周湖の魅力を満喫する屋上テラスで施設のリニューアルを祝う関係者

　世界有数の透明度を誇る観光名所、摩周湖の第一展望台レストハウスが改修を終え３０日、「摩周湖カムイテラス」として新装オープンした。絶景をゆったり楽しめる屋上テラス、ガラス張りの休憩ラウンジなどを整備し、同日のオープニングセレモニーで関係者が新たなスタートを祝った。

　世界水準のナショナルパークを目指す阿寒摩周国立公園満喫プロジェクトでは、滞在環境の上質化を推進。昨年３月には町や環境省、株式会社地域経済活性化支援機構（ＲＥＶＩＣ）、道、北洋銀行、釧路信用金庫、北海道エアポートの７者が観光資源の磨き上げについての協定を締結し、今回はレストハウスを運営する町振興公社（代表取締役社長・吉備津民夫副町長）が同省の補助金を活用して５月から施設を改修していた。

　国立公園らしい木製のデッキ、ベンチを備えた屋上テラスは目線も１㍍ほど上がり、柵もガラス製に変更。早朝の雲海、美しい星空、樹氷や湖の結氷など四季折々の絶景をより満喫できる。室内休憩スペースの「摩周湖ラウンジ」も大型のガラス張りに生まれ変わった。

　セレモニーでは同協定の締結者がテープカットを行い、同公社代表の吉備津副町長が「これを機に観光産業の発展、サービス向上に努めたい」とあいさつ。来賓の徳永哲雄町長、環境省釧路自然環境事務所の川越久史所長が祝辞を寄せ、オープンと同時に大勢の観光客が訪れた。