北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

ウクライナ応援の合唱曲制作 苫小牧の鳥居さん

苫小牧市木場町で作曲工房STRINGS(ストリングス)を主宰する鳥居信次さん(76)は「混声合唱と弦楽オーケストラのための組曲 貴方の為(ため)に」を制作し、インターネット上で発表している。ロシアの軍事攻撃にさらされているウクライナの人々を癒やし、勇気づけたいとの思いを込めて作り上げた作品。希望者にはCDや楽譜を提供し、曲を通じて平和を願う気持ちを広げたい考えだ。

ウクライナを応援する合唱曲を制作する鳥居さん

 「組曲 貴方の為に」はソプラノ、アルト、テナー、バスの4パート編成で、現在6楽章まで完成している。第1楽章「我が祖国ウクライナ」では緑豊かで美しい国土を、力強くも滑らかに流れるような旋律で表現。第2楽章「ウクライナの方々へ」は「ウクライナを助けよう」「銃弾飛び交いミサイルの雨 逃げ惑うこの子の命守りたいだけ」と命の大切さを訴える。このほか「悲しみと苦しみ乗り越え頑張ろう」「いつかみんなで笑う日が必ず来ます」と人々の心を励ます歌詞が並ぶ。

 鳥居さんはギターやコントラバスの奏者として活動する傍ら、約30年前から管弦楽法などを独学で学び、オーケストラの楽曲を制作してきた。3年前にパソコンの作曲ソフトを手に入れてからは、より一層作曲活動に注力。特に合唱曲の制作に打ち込み、45曲ほど完成させてきたという。

 2月下旬、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の報を受け、「あまりにも理不尽で一方的な暴力に言いようのない憤りを感じた」という鳥居さん。高まる感情を制作意欲に変え、侵攻開始から4日後の同28日、作曲に着手したという。

 組曲は全8楽章を予定しているが、完成した6楽章までを6月末から順次、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開。多くの人に届けることで、ウクライナを応援する気持ちを一つにしてもらいたい考えだ。希望者にはCDや楽譜の提供も無償で行う。「市内の合唱団や弦楽オーケストラ、マンドリン合奏団などに演奏してもらえれば」と鳥居さんは話す。

 ユーチューブは「ウクライナの方々へ」のチャンネル名で投稿している。「ウクライナへ混声合唱組曲で音楽支援」で検索すると曲を聞くことができる。鳥居さんは「暴力はいかなる理由があっても許されない。ぜひ、この曲を演奏することで、ウクライナの人たちのために力を貸してほしい」と訴える。

 問い合わせやCDなどの提供希望は作曲工房ストリングス 携帯電話090(2690)9984。

関連記事

十勝毎日新聞

餌付けやめて 対策強化 緑ケ丘公園、管理者「条例を」【帯広】

 帯広市内の緑ケ丘公園内に生息する野生動物に対する餌付けが、けがや感染症を引き起こす恐れがあることから、同公園を管理する「みどりと花のセンター」(緑ケ丘2)は来園者に餌付けのリスクを周知するなどの...

十勝毎日新聞

夫婦の門出に優しい光 北海道ホテルイルミ点灯式【帯広】

 帯広市内の北海道ホテル(西7南19)で23日、この時期恒例のイルミネーションの点灯が始まった。優しい明かりが辺りを包み込み、幻想的な雰囲気を演出している。  約2万個のLED(発光ダイオード...

十勝毎日新聞

新機材使い車から救出 市消防団29人が訓練 大規模災害想定【帯広】

 帯広市消防団(宮坂寿文団長)は24日、帯広消防署柏林台出張所に12分団の代表者29人を集め、大規模災害想定訓練を実施した。団員らは万が一に備え、署員の指導に耳を傾けながら訓練に精を出した。 ...

函館新聞

遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】

 遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...

函館新聞

GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..

 函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス