授業で災害マップを作成【日高】
【日高】門別小(江口秀和校長)の5年生24人が8日、DIG(災害図上訓練)を通じ大地震・大津波発生時に想定される災害被害状況を踏まえ、命と安全を守る避難場所や避難経路を話し合い災害マップを作成した。
総合的な学習「ふるさと学習」の一環。関係機関職員や地域住民との活動を通じ「地域から学ぶ」「地域を学ぶ」など重要性や良さを体感するとともに、「地域に貢献するよさや喜び」を体感する狙い。
学習は「DIG」と「避難住民支援体験」の2項目を計画し、この日は「DIG」を実施。実際に地域探索を行い、相互の良さの実感や気づきの発見など、DIG活動の成果と課題を児童間で具体的に捉える。
日高西部消防組合職員の指導で、津波浸水予測地域や避難場所、危険カ所などを地図に記入し、学校や家から安全に避難する方法を話し合ったあと、4つのグループに分かれて、「土砂崩れが起きていないか」「道路が陥没していないか」「大きな木が倒れていないか」などを考慮に入れ、高い所へ避難する避難経路を考えた。
今後は、実際に作成したマップをもとに歩いて地図上ではわからない危険な所を確認し、改めて安全な避難経路を検討し住民に発表する予定。
杉村志月さんは「いろいろな人の立場に立って自分の意見を出し、避難経路を考えることが出来た。知らない経路も確認できて良かった」と話した。
日高振興局地域創生部地域政策課の石垣英雄防災係長は「昨年7月に大地震による大津波の想定が発表され、最大10㍍以上の津波が到達すると予測されている。学校教育の中でこういった活動をしながら学習することは、家族間でも災害について話し合うようになり、地域住民全体の防災向上につながる」と講評した。
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