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日高報知新聞

アイヌの伝統を見学【平取】

【平取】町アイヌ文化振興公社主催の平取地域イオル再生事業・体験交流事業「イオル自然体験会Ⅰ(イオルをめぐる交流体験)」が25日、二風谷地区で開かれた。参加は町民や近隣町民と限定し25人が参加した。

 体験会は二風谷コタンでチセや、二風谷ファミリーランド近くの丘にある雑穀畑「ヌクカトイ」で栽培のイナキビやヒエ、アワなど雑穀の生育状況などを見学したあと、沙流川河川敷にある「水辺空間」へ移動。

 環境コンサルティング会社の地域環境計画ちいかんで生き物調査や、生物多様性をまもる・広げる活動をしている北海道支社の岡田美佳副支社長が水辺空間を作ることによって動植物が育まれている説明をした。

 続いて、普段は立ち入り禁止になっているアイヌにあらゆる生活の方法を教えたとされる文化神の伝承が残る土地で地域の人々に語り継がれる崖「ハヨピラ」をなどを見学。シト試食会では「イナキビ」と「オオウバユリ」の団子を甘い醤油ダレをかけて味わった。

 何度も参加している貝澤ユリ子さんは「オヒョウが鹿の食害や下草に負けないような植え方がされている所を初めて見た。大変な苦労をしながらアイヌの伝統を守る活動をしていることが分かった。もっと若い人やいろいろな人たちにアイヌ文化を知ってもらえたらうれしい」と話した。

5〜6年経過したオヒョウの生育状況を説明する岡村先生

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