【新ひだか】打楽器奏者のヤヒロトモヒロさんがリーダーを務めるバンド「空に油」２０２２北海道ツアーコンサートが26日、三石蓬栄の蓬莱音楽館で開かれ、約40人の観客がプロの演奏に酔いしれた。

　「空に油」は、「空のキャンバスに油絵」という意味で２０２０年５月に結成。メンバーはパーカッションのヤヒロさん、ギターの鬼怒無月（きど・なつき）さん、ベースの宮田岳さんの３人。

　ヤヒロさん（61）は、東京都出身で少年時代の10年間をカナリア諸島で過ごした異色の打楽器奏者。数々の公演や小学校などで子ども向け公演の企画に携わり国内外多岐にわたり活躍している。

　鬼怒さん（57）は、神奈川県出身。ＢｏｎｄａｇｅＦｒｕｉｔなどで活躍、日本初のプログレッシブミュージックを追求し牽引し続ける超絶ギタリスト。

　宮田さん（31）は、漆、木工作家でもあり、09年に黒猫チェルシーとしてメジャーデビュー。今や頭脳警察、Ｊａｇａｔａｒａ２０２０などとの活動で日本のルーツロックの最高にも名を連ねる若きマルチアーティスト。

　この日は、「Ｔｈｅ　Ｓｕｎ」「メティンパール」など全てオリジナル曲を披露。打楽器の力強い音色、リズムを導くギター、身体に心地よく響くベース、それぞれが一つになった世界観は、聞く人の心に静かに深く刻まれ、訪れた観客も惜しみない拍手を送った。

約40人の観客の前で演奏する「空に油」