今年の生産は順調【浦河・様似】
【浦河・様似】ひだか東農協(本所・浦河)が運営する浦河と様似両町にあるイチゴ共同選果場が、本格稼働に入った。今年のイチゴの生育は生産者の栽培管理が完璧で「品質・量的にも順調」(同農協営農生産部)という。共同選果は11月末まで続く。ケーキなど加工用の「すずあかね」を主とした両町の夏秋採りイチゴは日本一の生産量を誇る。
浦河町の選果施設は2014年(平成26年)浦河町堺町東1に「いちご共同選果場」を開設。その後のイチゴ増産で、選果処理能力が限界に来たため17年秋、様似町緑町の農協様似事業所内に「様似いちご共同選果場」を新設し、2施設で稼働している。
両町で生産のすずあかねは、果実崩れの少ない酸っぱさが残る主に洋菓子用の夏イチゴ。21年度のすずあかねの販売額は2町43戸で約4億6800万円だった。
今年の両町のイチゴ生産農家は、40戸(浦河町18戸、様似町22戸)。栽培面積は前年から5%減の6万1213平方㍍に縮小し、生産量は3%減の205・2㌧(前年実績210・8㌧)、販売額は3%減の4億5250万円(同4億6800万円)を計画している。
また、21年度産の規格外イチゴは41・2㌧を買い取り。21年度は前年実績8%減の37・8㌧の買い取りを計画している。
浦河の選果場は5月30日から農協職員による少量の選果が始まり、22日からはパート作業員21人の態勢で日曜日を含め、10月末ごろまでフル稼働する。
16日には浦河で517㌔、15日には様似で96㌔の計613㌔が選果場に運ばれ、色や形、大きさなど厳密に見極め、丁寧にケースに詰める作業に追われていた。
様似町の選果場も15日から21人のパートで本格化し、17日から規格外イチゴも9人のパートで稼働を開始している。
2施設の共同選果は11月末まで続き、7月中旬ごろから8月と、単価が上昇する9月中旬ごろに選果のピークを迎える。
規格外イチゴは期間中に30㌧を処理、残る10㌧程度を一昨年新設した冷凍庫を利用し、別期間に処理予定。販売・出荷は通年行っている。
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