苫小牧市内で幼児、児童向け体操教室を展開する一般社団法人チアフルが１日、市総合体育館で小学生対象のユニバーサルホッケー教室を開講した。プラスチック製のスティックと円形ボールを使用した陸上ホッケーの一種で、年齢や性別問わず安全に取り組める生涯スポーツ。小堀由貴理事は「氷都苫小牧のアイスホッケー選手発掘につなげるのはもちろん、新たな競技を地域に根付かせたい」と期待を込める。

ミニゲームを楽しむ生徒たち＝１日、市総合体育館

　国際大会優勝や日本代表選出などの実績を持つ元体操選手の小堀理事。２０１８年に苫小牧市で体操教室を始めたが、「地域の特色を生かしたことができないか」と思いを巡らせていた。

　力になったのは苫小牧南、西、東の各高校で体育教員としてアイスホッケー部を率いた田中正靖さん。自身も幼少期からアイスホッケーに親しんできた田中さんが、スケート文化のない桧山北高赴任時に体育授業で取り入れていたユニバーサルホッケーに着目。「アイスホッケーに興味を持つきっかけにもなれば」と教室の指導役を買って出た。

　その名の通り「誰でも気軽に遊べる」がコンセプト。コートは縦１０～１５メートル、横２０～３０メートルほどで、ゴールキーパーなしの６人対６人で試合を行うのが主流だ。

　チアフルは今年３月から月数回体験会を行い、５人の生徒が集まった。市原治君（若草小４年）は妹の千与さん（同１年）と共に入会。「思い切り走ったりできるのが楽しい。将来はユニバーサルホッケーの選手になりたい」と目を輝かせる。千与さんは「試合はもちろん楽しいけど、シュート練習が一番好き」と笑顔を見せた。

　小堀理事は「体操教室にはない仲間との協調性などを育むことができるのも魅力」とし、競技普及を進めていく構えだ。

　教室は毎週水曜日の午後４時～５時、市総合体育館で行う。入会金５５００円、用具代３４００円といった初期費用の他、月会費５６００円など（いずれも税込み）が必要。２０人の定員に達した時点で募集を締め切る。

　見学、無料体験は随時可能。問い合わせはチアフル　電話０１４４（７７）４６０５。メールアドレスｃｈｅｅｒｆｕｌ.ｕｎｉｖｅｒｓａｌ@ｇｍａｉｌ.ｃｏｍ