楽しさを子どもたちに教えるＭＡＳＡさん（左）

【新冠】町教委主催の「サンドアート体験」が５月28日、町民センター２階の大ホールで開かれ、町内の小学生35人と保護者20人が参加した。

　この日の講師は、室蘭市出身のサンドアーティストＭＡＳＡさん。２００５年に独学でサンドアート（砂を材料にした作品）を始め、17年に日本人初の船上サンドアートパフォーマンス公演を成功させた。18年からヨーロッパ８カ国25都市で開催の「国際サンドアートグラフィック展示会Ⅱ」に日本人として初参加。これまでに、国内外約１万人以上の子どもたちにサンドアート体験活動を展開している。　　　

　この日の冒頭、ＭＡＳＡさんがサンドアートのパフォーマンスを披露し、砂で描いた絵が次々変化していく様子に参加者たちは魅了された。

　その後、アート用の砂と光るテーブルを使い、10人ずつ４チームに分かれた子どもたちに、ＭＡＳＡさんが描き方をアドバイス。初めはテーブルの上に上手に砂を撒けなかった子どもたちも、みるみるうちにコツを掴んだ。

　最後は、新冠の馬と自然をテーマにしたサンドアートパフォーマンスに、参加者たちから大きな拍手が送られた。

　新冠小４年の松田慈永（まりと）君（10）は「初めて描くときは、難しかったけど少しずつうまくできるようになった」、同１年の小松紗季さん（６）は「砂に絵を描いたのは初めてで楽しかった。またやりたい」とそれぞれ笑顔で話した。

　ＭＡＳＡさんは「子どもたちに、いろいろな芸術に観て触れてほしくて体験活動を行っている。今日も子どもたちに何かを感じてもらえたらうれしい」と話していた。

新冠をテーマにしたサンドアートで馬や自然が描かれた