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函館新聞

「ゆうたま」好評 七飯・渋谷さん平飼い養鶏【七飯】

自慢の「ゆうたま」を手にする渋谷さん

 【七飯】渋谷ファーム(町大中山1、渋谷祐太代表)は、平飼いでの養鶏に取り組んでいる。町中島のハウス1棟を鶏舎に改築し、母鶏155羽を飼育。健康でストレスがない環境で育て、赤玉卵はコクがあって白身はぷるんとした弾力が特徴で、地元の直売所などで評判を呼んでいる。

 渋谷さん(35)は野菜農家だが、新たな収入源として昨年8月に養鶏業を本格スタート。現在は、米国で育種開発された「ボリスブラウン」と、純国産赤鶏「あずさ」を計155羽飼っている。ハウス内に木を組んだり、網を張ったり、産卵箱を設置するなどして鶏舎を自作。鶏を詰め込むケージではなく、平飼いにしたのは鶏を健康に育て、自然本来のおいしい卵を届けたいと考えたからだ。鶏舎は密閉度を高め、ウイルスを運ぶネズミなどの小動物の侵入を防いでいる。

 餌にもこだわり、レタスや野菜くず、ビール麦のかすなどの食品残さも積極的に使う。配合飼料は購入しているが、将来は函館市南茅部地区のコンブを粉砕したもので代替できないかと構想している。渋谷さんは「循環型養鶏を目指す」と意気込む。

 また、鶏に日光を浴びて伸び伸びと過ごしてもらうため、5月中に鶏舎の隣にある別のハウスを外遊びできるスペースに整備する考え。

 鶏は毎日100~120個を産卵し、渋谷さんが卵を集め、軽く水洗い、消毒を経て、パック詰めしている。「ゆうたま」の商品名で町内の農産物直売所2カ所、函館朝市の飲食店にも出荷している。

 渋谷さんは「鶏はストレスがなく健康に育っており、卵はコクがあって白身はぷっくりとして弾力抜群。黄身も箸でつかめるほどしっかりしている。卵かけご飯や、卵焼きが合う」とPR。今後300~400羽へ増羽するのが目標で「買った卵がおいしいと言ってくれる人がいる。新しい販路を開拓しながら、少しずつ羽数を増やしたい」と話す。

 卵は10個入り500円。問い合わせは、渋谷さん(090・5959・5295)へ。

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