浦河高校（齊藤雄大校長）は19日、総合的な探求の時間で２年生（94人）と３年生（93人）を対象とした「ＳＤＧｓ・地域理解講座」を実施した。「ＳＤＧｓ」をテーマとしたワークショップを通して、持続可能な社会と地域創生への理解を深めた。

　生徒の主体的に探究する姿勢を養うとともに、探究活動につながる適切な知識を得ることが目的。

　講師にＳＤＧｓカードワークショップ「２０３０ＳＤＧｓ」「ＳＤＧｓｄｅ地方創生」公認ファシリテーターでワークショップデザインｄｅｓｃｒｉｂｅ　ｗｉｔｈの高橋優介代表と、ＳＤＧｓカードゲームワークショップ「ＳＤＧｓｄｅ地方創生」認定ファシリテーターで岩見沢市企画財政部企画室企画調整担当の北辻覚（あきら）主幹を招き、２年生は課題研究で扱うＳＤＧｓについて関心を深める世界をテーマにした〝２０３０ＳＤＧｓ〟カードゲーム、３年生はＳＤＧｓの視点を踏まえたうえで、地域の諸課題や持続可能なまちづくりについて考える〝ＳＤＧｓ　ｄｅ　地方創生〟カードゲームに挑戦した。

　このうち、３年生が取り組んだＳＤＧｓｄｅ地方創生カードゲームは、日本各地の自治体で実施した事業事例を題材にした多種多様なプロジェクトを実行しながら、持続可能な地域づくりを体感するもの。

　生徒たちは〝Ａの町〟と〝Ｂの町〟の２チームに分かれてゲームを進行し、行政や地域住民となってさまざまな事業に取り組み、「経済」「暮らし」「人口」「環境」の４項目で〝まちの状況メーター〟のポイントを競いながら、持続可能なまちづくりへの理解を深めた。

　３年生の加瀬優希さんは「ゲームを通して、良いまちづくりについて楽しく学べた。将来は、役場職員を目指しているので、この経験を役立てたい」と話していた。 　講師の高橋さんは「高校生は将来を支えていく世代。地域にはヒトやモノ、イベントなど使える資源がたくさんあることを知ってもらい、こうしたつながりを大切に今後の活動に生かしてほしい」と期待を寄せていた。

地方創生をゲームで学ぶ３年生