【日高】町内緑町にある門別農協農産物集荷貯蔵施設で７日、門別町農協特産の軟白ネギ「美味（うま）ネギ君」が初出荷された。門別農協では８戸が軟白長ネギの生産に従事しており、今年の取り扱い高目標は２２４㌧、１億２５００万円という。

　この日出荷したのは、町内清畠の今井周平さん（39）。持ち込まれた３６０㌔、60箱の長ネギは検査を受けた後、法山啓二門別町軟白葱部会長、役場産業課職員、川畑龍門別農協農産課課長、農協関係者らの見守る中、手際よく作業が進み札幌中央市場へ送られた。

　今月下旬にはすべての生産者が出荷を始める。５月までは札幌、苫小牧など道内に出荷。６月からは東京、横浜、千葉、名古屋、岐阜、和歌山など本州方面へも送られる。

　同農協の軟白長ネギは、他と比べ白い部分が多く、甘みがあり美味しいと消費者から好評。小売り価格は高めだが捨てる部分がほとんど無く、品質の良さが価格に反映された逸品で、一度食べ比べるとその差がわかる。

　独特の栽培方法に秘密があり、ハウスでもみ殻を深く覆うように栽培することにより、柔らかく白い部分が圧倒的に多い長ネギができる。

　ホッカイドウ競馬の特別協賛レースなどでＰＲ してきた「美味（うま）ネギ君」のネーミングは正式に登録されており、同農協の施設野菜の切り札として生産者らの期待は大きい。

今年の軟白ネギの初出荷＝７日＝