「SDGs宣言書」策定 上田商会とグループ企業2社、CO2の削減目指す【登別】
国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向け、コンクリート製造道内大手の上田商会(登別市新川町、上田朗大社長)とグループ企業2社は「SDGs宣言書」を策定した。環境負荷の低いエシカルコンクリートの製造、自治体との災害協定などの取り組みを通じてSDGsが掲げる17項目の目標達成を目指す。
宣言書は、北海道銀行の「SDGs取り組み支援サービス」を活用して策定した。道銀によると、同サービスによる市内企業の策定は草塩建設に次いで2例目。上田商会のほか、建設資材販売の上田商事と、生コンクリート製造販売のアサノ・ウエダ生コンのグループ企業2社が策定した。
3社の宣言書では、企業活動を通じての社会貢献のほか、地球環境への対応、働きやすい環境づくり―の3項目に分類した。
具体的な取り組みとしては、二酸化炭素(CO2)の排出量が少ないエシカルコンクリートの製造や藻場再生ブロックによる海洋環境の保護とCO2吸収促進など環境対策のほか、新興国での社会資本整備への貢献、自治体との災害協定、資格取得支援などの人材育成の推進を掲げている。
上田社長は「これまで社会インフラの一翼を担ってきたが、今後はサステナブル(持続可能)な観点が求められる。積極的に取り組みを進めていきたい」と話している。
同行の「SDGs取り組み支援サービス」は、企業のSDGs経営を支援するため、企業の取り組み状況などを分析し、独自の宣言書の策定を支援するもの。SDGsの活用は、企業にとって地域貢献のほか、人材確保や新たな事業機会の創出などにもつながるとしている。
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