観光ポスター約16年ぶりにリニューアル【釧路】
釧路市は、地域の魅力を道内外にPRするツールとして欠かせない観光ポスターを、約16年ぶりにリニューアルした。イラストタッチで地域の魅力がふんだんに描かれたポスターで、すでに市内の観光施設でお披露目されているほか、今後はJR釧路駅や釧路空港などでの掲示も予定している。
市の観光ポスターはこれまで、夕日の釧路湿原の風景写真を使った「釧路という異国」、どこまでも広がる青々とした釧路湿原を切り取った「@驚く、眺め!」、カニやサケなどの魚介をふんだんに盛り込んだ「@驚く、旨さ!」の3種類を使用していたが、制作から長期間経過したことに加え、新型コロナウイルスの影響で低迷する観光産業の活性化などを目的にリニューアルした。
「釧路にわくわくしろっ!」というキャッチコピーが上段に据えられ、和商市場の名物「勝手丼」をイメージしたイラストタッチの新ポスターは、丼の中に釧路の食を象徴する「炉端焼き」「ザンギ」、自然を象徴する「釧路湿原」「阿寒湖温泉」、文化を象徴する「アイヌコタン」のほか、国の特別天然記念物マリモやタンチョウ、幣舞橋の夕日、音別のフキなどが盛り込まれている。
制作は、京都市のデザイン会社「ひでみ企画」。市が今年1月に公募型プロポーザルで募集し、応募があった3社のうちの一つで、審査員からは「写真ではなく、イラスト使ったことがインパクトを与える」「外から見た釧路という新鮮な視点」などの高評価だったという。1カ月ほど校正を繰り返し、3月末に完成した。
新たなポスターは1000部印刷し、釧路和商市場や釧路フィッシャーマンズワーフMOO、市観光コンベンション協会などで掲示している。市観光振興室では「外部の視点で見た釧路が優しいタッチで描かれている。とても目を引くポスターなので、釧路のPRに一役買ってくれるはず」と期待を寄せている。
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