「渡島の縄文ガイド」一般配布 縄文の魅力発信【函館】
渡島総合振興局は、渡島管内の縄文遺跡や出土品などを展示している博物館・資料館を紹介する「渡島の縄文ガイド」を作成し、一般向けに配布を始めた。昨年3月に作った観光ガイド向けを一部改訂したもので、北海道・北東北の縄文遺跡群など渡島の縄文の魅力を広く発信するのが狙い。
観光ガイド向けは400部作り、タクシー運転手やバスガイド、地元のボランティアガイドに配った。また、昨年3月に函館市内で研修会を開いたほか、同10月には現地研修会も開き、垣ノ島、大船両遺跡を訪れ知識を深めた。
今回の一般向けは、同7月の縄文遺跡群の世界文化遺産登録を受け、観光客の需要に対応するため新たに作成。同7月に一般公開が始まった垣ノ島遺跡での定時解説や発掘体験、八雲町熊石歴史記念館、福島町チロップ館、JR新函館北斗駅「北海道の文化」壁面展示を追加した。
主な内容は、10年余りの縄文に関する動きを年表で紹介した「世界遺産になるまでの縄文ブームの軌跡」、譽田亜紀子さんら3人の縄文好きが語る縄文の魅力と楽しみ、縄文遺跡群の4つの特徴、渡島の縄文文化の見どころ、垣ノ島遺跡と周辺の出土品、函館市縄文文化交流センター、大船遺跡と出土品、鷲ノ木遺跡と周辺の出土品、森町遺跡発掘調査事務所、縄文文化に触れられる博物館を掲載。北海道にしかない「続縄文時代」に関し、西日本から東北一帯にかけ弥生文化が広がる中、道内では狩猟や漁労に特化し、交易に力を入れる文化を展開したと記している。
また、渡島の縄文遺跡巡りのベストシーズンと題し、春夏秋冬の注意点なども載せている。渡島の縄文マップでは、地図に施設の場所を落とし込み、来訪者に分かりやすく説明している。
A5判51ページでオールカラー。4000部作り、振興局1階道民ホールや渡島の縄文関連展示施設で配っている。無料。振興局環境生活課は「縄文文化への理解を一層深めてもらい、北の縄文ファン拡大につなげるとともに、次世代への承継を図っていきたい」としている。
問い合わせは同課(0138・47・9039)へ。
関連記事
500機ドローン Xマス彩る 道の駅で道内最大級ショー【上士幌】
LEDを搭載したドローン500機が冬の夜空を彩る、「かみしほろクリスマスドローンショー2024」(上士幌町ドローンコンテンツ実行委員会主催)が12月21~25日、上士幌町内の道の駅かみしほろで...
焼き魚をテークアウトで 移動販売「えぞ吉」が専門店開業【帯広】
魚の移動販売が人気だった「えぞ吉」(樽美拓哉代表)は22日、帯広市西21南2に「魚の炭火焼き専門店えぞ吉」を開業する。自家製の干し魚を浦幌木炭で「じっくり丁寧に焼いた」(樽美代表)商品などをテー...
ボージョレ解禁 コクある出来 十勝ワイン新酒もきょうから【帯広】
フランスのボージョレ地区で、その年に収穫したブドウを醸造したワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が、21日午前0時に解禁された。十勝管内の酒販店にも早速並んでいる。 帯広市西18南3の「ワ...
海中転落、迅速救助に 室蘭海保、2消防と潜水訓練【室蘭】
室蘭海上保安部は18日、室蘭港南防波堤付近の海域で、室蘭と登別の両市消防本部との合同潜水訓練を実施した。車両転落などを想定した要救助者の捜索と救助を通して、万が一の際の手順や連携を確認した。 ...
思い出、ドアと一緒に 洞爺湖温泉観光協会、記念撮影用に設置【洞爺湖】
洞爺湖観光を楽しんでもらおうと、洞爺湖町の洞爺湖温泉観光協会(大西英生会長)は、湖周辺に記念撮影用の開き戸「TOYA DOORS」を設置した。同協会は「フォトスポットとして、ぜひ活用して」とP...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】