【平取】町中央公民館で24日、２０２１年度北海道地域文化選奨特別賞を受賞した「イザベラ・バードの道を辿る会　平取部会」へ表彰状伝達式が行われた。

　同賞は、道内各地で地域に根ざした文化活動や文化支援活動を行い、地域の文化振興に貢献している人・団体を顕彰するもの。

　同会は２００７年に設立され、明治初期に道内を旅し、平取にも訪れた英国人女性旅行家イザベラ・バード（１８３１年～１９０４年）の足跡を辿るフットパス（約15㌔）の整備、維持や解説看板の設置、フットパス・イベントや広報活動を続けている。

　18年には、同コースをウェブ上で見ることができる「ストーリーマップ」を作成し、会全体のホームページ（https://isabellabird-hokkaido.sdgs.asia）で公開。コース上の28地点についてそれぞれ写真や解説が付き、現地をガイドなしで学ぶことができる。

　この日は日高振興局保健環境部くらし・子育て担当の猪股由起部長から同会の柳秀雄会長へ賞状と記念品の時計が伝達された。猪股部長は「文化、自然、地域が融合された取り組みが特殊であり選ばれた。継続しているところが素晴らしい。若い人と共にこの活動を広げ続けていってほしい」と激励した。

　柳会長は「設立以来15年が経過した。夢にも思っていなかったのでとてもうれしい。先人を代表してもらえたと思っている。地域のためになれば幸い」、平村徹郎事務局長は、「（受賞は）この会に参画した人々のおかげだと思っている。活動を通して多くの人達と触れ合うことができた。人に伝えること（発信）の重さをひしひしと感じている」と話した。

特別賞の賞状と時計を受け取った柳会長（左）と平村事務局長（右）