トヨタ北海道が資源エネルギー庁長官賞受賞 IoT活用ライン評価
苫小牧市勇払の自動車部品製造業、トヨタ自動車北海道(北條康夫社長)は、一般財団法人省エネルギーセンター(東京)の「2021年度省エネ大賞」で、準最高位の資源エネルギー庁長官賞を受賞した。19年12月に同社が導入したモノのインターネットIoT技術活用の「省エネモデルライン」で、既存の生産ラインと比べてエネルギー消費を4割近く削減したことなどが評価された。
21年度の同大賞は、省エネ事例部門で最高位の経済産業大臣賞5件、長官賞6件などを選出。産業分野からは両賞各1件で、トヨタ自動車が最高位、トヨタ北が準最高位と「親子受賞」になった。
同社の省エネモデルラインは19年12月、ハイブリッドトランスアクスルの新機種製造に伴い、生産ライン1本でIoTシステムを構築。従来もラインの一部でIoT技術を取り入れてきたが、1本のラインすべてを初めてIoT化した。産業用パソコンをラインに組み込み、加工や組立の製造機器370台の稼働情報、消費電力、二酸化炭素(CO2)排出量などのデータを無線による24時間体制で情報収集。稼働状況の「見える化」で早期の改善、生産の効率化、省エネなどに生かしてきた。
さらに圧縮エアシリンダを電化設備に代えるなど、エネルギー損失が大きい機器のCO2排出削減を推進。省エネ効果は既存ラインの39%に相当し、原油換算で年間1022キロリットルの削減を達成した。同社はIoTシステムを標準仕様にする方針で、生産ライン工程約10カ所で「見える化」を進めている。
同社の尾崎昌稔取締役技術部長は「カーボンニュートラル(CN、温室効果ガスの排出ゼロ)達成は重要課題。受賞はさらなる動機付けになる」と笑顔。社内で「みんなの省エネ」を掲げ、1月に省エネ推進の「ESCOチーム」を立ち上げるなど、省エネの推進、さらには再生可能エネルギーの導入を視野に入れており、「水素の活用に向けても情報収集している。今後も積極的にCN実現に取り組む」と話している。
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