まん延防止が解除となり、客足がもどりつつある函館ベイエリア付近

　道に適用されていた新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置が解除され、初の週末となった２６日、函館市内の行楽地では多くの観光客や市民の姿が見られた。春休みや卒業旅行シーズンにも重なり、観光地は徐々ににぎわいを取り戻しつつある。

　〇…２４日に今季の営業が始まった函館公園（青柳町）内の遊園地「こどものくに」には、多くの家族連れが足を運び、同園名物「空中観覧車」などの遊具を楽しんだ。

　同園によると、営業開始２日間は人出もまばらだったが、２６日は開園直後から来園者が途切れることはなかったといい、加藤大地マネジャーは「久しぶりのにぎわいがうれしい」と話した。

　来園した子どもたちは、観覧車のほか、補修された大型ブランコや新幹線などに乗って笑顔を浮かべていた。東京から高校の卒業旅行で訪れた斉藤日菜子さん（１８）は「懐かしい遊具に感激。一生の思い出になった」と話した。

　〇…函館ベイエリアでは午前から家族連れなど多くの観光客が訪れ、金森赤レンガ倉庫内での土産選びや、付近の飲食店で食事を楽しんでいた。

　２５日から家族４人で函館を訪れ、同日ベイエリアを観光中だった大阪府東大阪市の会社員、安田香世さん（３５）は「函館旅行は春休みに合わせ、以前から計画していた。まん延防止は解除されたが、夜はあまり出歩かず、湯の川地区の温泉をゆっくり楽しみたい」と話していた。

　赤レンガ倉庫では１９～２１日の３連休ごろから客足が増え、金森商船の片岡真悟さん（５０）は「平日はまだまだだが、週末は少しずつ増えてきているのでは」とし、「春の大型連休に向けて入り込みを期待したいが、再拡大の不安もある。感染対策をしながら楽しく過ごしてもらえたら」と話していた。