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函館新聞

2年4カ月ぶりクルーズ船 28日に「にっぽん丸」 22年度は計6回予定【函館】

28日に入港予定のにっぽん丸(2018年撮影)

 商船三井客船が運航するクルーズ船「にっぽん丸」(2万2472トン)が28日、函館港若松埠頭(ふとう)に入港する。函館港へのクルーズ船入港は、コロナ禍以前の2019年11月19日以来2年4カ月ぶり。また、市港湾空港部は23日、22年度のクルーズ客船入港予定を発表した。5月4日の郵船クルーズ所属「飛鳥Ⅱ」(5万444トン)を皮切りに国内3社で今夏までに計6回の入港を予定。市港湾部は「コロナが収束に向かってくれれば、さらなる入港数増加が期待できる。まずはにっぽん丸が無事に入港できるように細心の受け入れ準備を整えたい」と話している。

 函館港へのクルーズ船入港は、2019年度に過去最高の47回。20年度はそれを上回る50回を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全て中止に。今年度も入港予定はあったが、緊急事態宣言発令などを受けていずれもキャンセルとなり、今回が唯一の入港となる。

 新年度の入港予定は、飛鳥Ⅱが5月4日と7月30日の2回。にっぽん丸が5月6日、6月9日、同15日の3回。日本クルーズ所属の「ぱしふぃっく びいなす」(2万6594トン)が7月10日。いずれも若松埠頭に係留する。

 飛鳥Ⅱは、以前は若松埠頭が4万トン級までしか対応できなかったため、港町埠頭に入港していた。しかししゅんせつ工事により20年秋から若松埠頭が9万トン級に対応可能となり、初めて同埠頭に入港する。同部は「若松埠頭は金森赤レンガ倉庫や元町など主要観光地が徒歩圏内にあり、乗船者の利便性が多いに高まる」と期待する。

 同埠頭は今後、11万トン級の受け入れが可能となり、今夏には外国船に対応できるターミナルが完成予定。同部は「若松埠頭への大型船や外国船の受け入れ体制が整い、コロナ収束後のクルーズ船入港が増えることに期待したい」としている。

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