ウクライナ支援につなげるオブジェを制作した小宮さん

　函館在住の現代美術家、小宮伸二さん（６０）がロシアによる侵攻が続くウクライナへの支援につなげようと、ウクライナ国旗をイメージしたオブジェを制作した。作品ははこだて工芸舎（末広町８）でも取り扱い、売り上げを難民支援へとつなげたい考えだ。

　ウクライナ支援アート・プロジェクトと題し、壁掛けや置物となるオブジェとして制作。「国旗の色に力がある」とし、道南スギの木目を生かして青と黄色に塗り分けた。大（２００×１３５×４５ミリ）は５０００円、小（１３０×７０×３０ミリ）は２０００円で扱う。

　第１弾として２５個を準備し、１４日に自身のＳＮＳで公開したところ、反響もあり１８日までに１１個が売れ、遠くは香川県内からも注文が入った。１７日からははこだて工芸舎の店頭に置き、取り組みの周知も図っている。

　小宮さんは「難民となった子どもや女性たちの姿を痛ましく思っている。心の支えになることしかできず、アートの本分ではないかもしれないが、アートの力を考えていきたい」と話している。

　売り上げはまとまった段階で、ＵＮＨＣＲ（国連難民高等弁務官事務所）またはユニセフ（国連児童基金）を通じて全額を寄付する。問い合わせは小宮さん（０９０・３６９０・０７７９）へ。