鑑識体験コーナー人気【浦河】
浦河警察署(佃正広署長)は19日、同署で「オープンポリスin浦河警察署~春の安全・安心に向けて」を開催した。小さな子どもから大人まで多くの地域住民が訪れ、警察業務の体験や展示などを通じ、警察官の仕事への興味と理解を深めた。
警察署の日ごろの活動や業務を広く周知し、現在募集している警察官採用試験に向けて、警察業務の魅力を発信することを目的に実施。浦河警察署では初めての試み。
オープンポリスでは、警察署内に、警察官の仕事を紹介したパネルや、警察学校での訓練動画の上映、指紋採取などの鑑識体験コーナーを設置したほか、子ども用警察官制服を着用しての写真撮影スペースとして署長室も公開。
このほか、屋外の駐車場スペースでは、パトカーなどの警察車両や災害時用の警察官制服、災害対策用装備品、防護盾なども展示。多くの来場者が警察官の仕事を見て触れて、体験した。
このうち、鑑識体験コーナーでは、子どもたちが職員の手ほどきを受けながら指紋採取に挑戦。テレビドラマでよく見る光景を思い浮かべながら、警察官の仕事を体験した。
父親と参加した吉田陽仁(はるひと)君(9)は「パトカーに乗れたり、鑑識体験をしたり、とても楽しかった。警察官を身近に感じた」と笑顔を見せた。
この日は、警察官採用試験受験者説明も実施していたことから、浦河高校の生徒たちも訪れ、職員から試験の概要や警察官としての仕事について詳しく説明を受けた。
浦河高2年の吉津太陽さんは「浦河警察署で働く警察官からの説明を聞いて、厳しい仕事の中にも温かさがあると感じた」と話していた。
佃署長は「こうして多くの地域住民と触れ合うことで、署員にも地域の安心安全を守らなければという気持ちが湧いてくる。地域の理解と職員の意欲で治安活動への意識高揚にもつながる」とイベント開催の効果に期待を寄せた。
また、現在、警察官採用試験の受け付けを行っていることから、イベントを通し「警察官は自分たちの町を守ることができる仕事。将来なりたい職業の選択肢の一つとしてほしい」とPRした。
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