浦河町立浦河小（木田理博校長）で18日、４年生の授業で「10歳ありがとうの会」が同校体育館で開かれ、10歳の節目に保護者たちへ感謝の気持ちを伝えた。

　10年間の自分の成長を振り返り、これからの人生に希望をもって前向きに進もうという意欲を持たせるとともに、これまでの自分の成長を支えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝える目的。

　式には４年生21人と保護者約20人、教職員らが参加。開会で学級委員長の酒井優茉さんと副委員長の川村太楽（たろう）君が「温かい目で楽しんでください」とあいさつ。

　一人一言発表では、児童一人ひとりが保護者を前に「今までできなかったけど４年生になって勇気を出して友達と話すことができた」「助産師になりたいと言ったらいろいろ教えてくれてありがとう」「スケート選手になって五輪に出たい」「大好きです」など、感謝の気持ちや夢、決意を述べた。

　児童たちはこれまでを振り返る全員の群読後、保護者と手紙交換。普段は面と向かって言いづらい日ごろの感謝を手紙にしたため、保護者たちは目頭を熱くしながら読み始めると児童たちもうれしそうに手紙を読んだ。

　最後に「これから20歳を迎えるまでぼくたちは、わたしたちは成長し続けていきます。どうか見守っていてください」とあいさつし、合唱こそ新型コロナの影響で断念したが、今の思いの丈をぶつけた。

　参加した保護者の宮内優子さん（48）は「子どもたちもそうだが、親も10歳の節目を振り返れる良い機会だった。手紙を大事にします」と話した。

保護者たちの前で将来の夢などを発表する児童