藤澤さん（右）から認定証を受け取り、喜ぶ鈴木君

　函館あさひ小学校（長瀬雅一校長、児童１７０人）の６年生、鈴木孝志君（１２）がジュニアプログラミング検定スクラッチ部門４級に合格し、同校で１６日、認定証の伝達式が開かれた。各教室をオンラインで結び、鈴木君が認定証を受け取る様子を中継し、全校児童から祝福を受けた。

　同校は市教委のモニター校や道教委の学びのＤＸ事業の推進校として、１人１台端末（クロームブック）を活用しながら、実践的なＩＣＴ授業に取り組む。

　鈴木君は学校の端末でパソコンに興味を持ち、市が開設したプログラミング教室に「やってみたい」と受講。昨年９月から全１４回の講座を受けてプログラミングの楽しさを覚え、はこだてみらい館にも通うようになった。

　さらに２月にサーティファイ情報処理認定委員会が主催する同検定を受検。４級の合格を伝えられると喜んでいたという。市の教室で鈴木君を指導した市内でプログラミング教室を運営する藤澤義博さんは「講座だけではなく、学校での指導もあっての合格」とする。

　鈴木君は学校の授業でも集中力が持続するようになり、苦手なコミュニケーション能力も高まったとし、長瀬校長は「子どもたちの学び方が変わってきている。（検定合格は）今までにないチャレンジで他の子の刺激になる」とする。

　伝達式では藤澤さんから認定証が手渡され、鈴木君は笑顔を見せた。長瀬校長は卒業を控えた鈴木君の挑戦をたたえ「夢や希望に向かってチャレンジしてほしい」と児童たちに呼び掛けていた。