【えりも】町民と行政のパイプ役として、毎月発行し続けている「広報えりも」が３月号で１０００号を迎え、表紙を26枚の思い出に残る写真で飾っている。

　行政が発行する広報紙は、戦後に民主主義が導入されて、市町村長が民選になってからスタートしたもの。住民の要望、行政が抱えている問題、まちづくり計画、各種事業の経過と結果、催事など、その時々のまちの動きを迅速かつ正確に伝える使命がある。

　町の広報紙創刊号の発行年月は定かでないが、保存されている最古の広報紙「村報ほろいずみ」は１９５５年（昭和30年）３月発行の14号（タブロイド判）で、民選２代目村長に当選した長岡隆一氏の抱負を掲載している。59年１月に町制が施行された。

　選任の広報係長を配置したのは62年10月で、その後月刊発行を続け、68年10月号が「全国広報紙コンクール」町村の部で特選を受賞している。70年には町名を「えりも町」に改称と町開基90年を祝った。

　75年代当初には、町内の政党機関紙が週刊発行を行ったことから、その対応策として一時期、月２回の発行に切り替えたことから発行年数に対比して号数が多い。現在は月刊発行の平均22㌻編集で、町政の推進状況や課題、町内の主な出来事も網羅して「親しまれる・待たれる広紙」づくりを続けている。

発刊１０００号を迎えた町広報３月号