「質の高い看護を目指す」【浦河】
浦河赤十字看護専門学校(学校長・大柏秀樹浦河赤十字病院長)=浦河町東町ちのみ1=の第30回卒業式が4日、隣接する浦河赤十字病院4階体育館で開かれ、3年間の学業を終えた23人(男性4人)が看護師の道へ巣立った。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、約30人の父母らは出席したが、在校生の不参加と来賓を制限。国歌や御歌「四方の国」は静聴にした。 大柏学校長は卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡し、皆勤賞の大塚琉愛(るな)さんと中村悠乃さん、村下翔馬さん、横田優唯さんを表彰。
同学校長は式辞で「一人の看護師、一人の人間として大きな課題に直面することでしょう。時には悩むこともあるでしょう。初心を忘れず、学び続ける姿勢を持ち、優しく信頼される看護師になり、地域医療に貢献されることを願っている」と激励した。
続いて在校生代表の神谷紅巴(くれは)さん(2年)が卒業生との思い出を振り返りながら「『昨日の自分よりも今日の自分が少しでも優しくあって下さい』の言葉を送ります。優しさを忘れず、今の自分があるのは支えてくれた家族や、周りの人たちの優しさがあったからこそ。これから関わる患者さんなどへ優しく接してほしい。皆さんの活躍を祈っている」と送辞。
卒業生代表の宇野桃加さん(22)は、3年間学校生活や新型コロナの影響を振り返るとともに、後輩や先生への感謝を話し「クラスの仲間たちと一緒に過ごした日々は一生の宝。そして家族はいつも味方でいてくれて何度も前向きな言葉をくれて、立ち直ることができた。これからは自分たちが家族の力になっていくことを頑張ります」と述べた。また、「赤十字の基本原則である『人道』を胸に、今まで関わってくれた人々へ感謝の気持ちを忘れずに、私たち卒業生はこれから赤十字看護師として患者さんの苦痛の緩和、質の高い看護を目指し、日々努力していきたい」と決意を込めて述べた。
このあと、例年は在校生から歌の贈り物があるが、コロナ禍で歌えなくなり、代わりに放送で流し、卒業生は退場した。
卒業生の進路は、14人が浦河赤十字病院、釧路、旭川赤十字病院など道内の病院へ就職する。
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