ドローン特設サイト開設 アウトドア観光推進プラン【十勝】
帯広市や北海道経済産業局などは、十勝管内にドローンユーザーの誘客を推進しようと、管内の飛行スポットをまとめた特設のウェブサイトを作り、4日に公開した。ウェブサイトを通じて飛行スポットの情報を発信するほか、サイト上で地権者や自治体への手続きを一元化する。市によると、行政が同様の取り組みを行うのは全国で初めて。
市観光交流課によると、ウェブサイトはドローンユーザー向けのプラットホームを運営する「Flyers」(札幌市)が開発・運営。サイトには岩内仙峡(帯広)やタウシュベツ川橋梁(きょうりょう、上士幌)など十勝管内のドローン飛行スポット48カ所が掲載されている。空撮を希望するユーザーが生年月日などの個人情報と利用日時や使用する機体を入力すると、土地管理者や周辺警察署への手続きを同社が代行して行う。
また、ユーザーが希望した場合は、空撮映像をウェブサイト上にフリー素材として公開。公開した映像は自治体が作成する観光プロモーション映像として、撮影者のクレジット付きで活用する予定という。
同課によると、十勝管内では雄大な自然や景勝地が多くあり、ドローンの空撮需要が高い。一方で、ドローンユーザー向けの飛行スポットなどに関する情報が乏しいことや、撮影者が多く訪れる休日に市役所・町村役場が閉庁していて、法律や条例などの規制に関する判断ができないことが課題だった。ウェブサイトの開設でユーザーの誘客を図り、空撮映像を用いて観光促進につなげる狙い。
ウェブサイトの開設は市と道経産局、十勝管内の18町村が策定した「十勝アウトドア観光推進プラン」の取り組みの一環。同課の担当者は「空撮映像は雄大な自然や景観を有する十勝地域との親和性が高い。ウェブサイトをきっかけに多くの人に十勝を訪れてほしい」と話している。
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