静内小唄を後世につなげて【新ひだか】
【新ひだか】静内小唄保存会(藤沢澄雄会長、会員22人)の創立20周年記念式典が2月26日、町公民館で開かれ、来賓と会員22人が参加して20年の節目を祝った。
本来なら、2020年に20周年を迎え式典開催を予定をしていたが新型コロナウイルス感染の影響で、式典はおろか活動も停止せざるをえなくなり会員数も減少。この日は2年遅れの式典となった。
「静内小唄保存会」は1950年、旧静内町開基80周年記念事業の一環で公募制定されて記念歌「静内小唄」が誕生した。時代の流れと共に衰退し、町民の記憶からも失われつつあったことから2001年に初代会長の佐藤静男さんと同士12人により「小唄保存会」を設立。さらに07年三翠流師範青山喜代子さんを舞踊指導者として招き、約40人の会員となり発展した。
1970年には開基100周年で「静内音頭」と共にレコード盤化、さらにCD化も実現。町民芸術祭芸能祭、しずない夏祭り、七夕宵まつりなどのさまざまな恒例行事で披露され、タイ国観光団でのレセプションなど年々活動の幅を広げていった。
長年、小唄を伝えてきた静内小唄保存会創設者の佐藤静男、小唄の舞踊指導の継承に尽力する青山喜代子の両顧問に感謝状が贈られた。 記念式典で藤沢会長は「20周年の式典が開催できて感謝しています。今、SDGsといわれているように、この静内小唄の文化を保存し後世につなげていってほしい。会員が楽しんで続けていく、それがまちづくりにも繋がっていく」と式辞。
来賓の大野克之町長は「小唄の1番から4番の4つの歌詞に春夏秋冬と、ここの生活が織り込まれている。唄が作られて70年以上経った今でも変わらない物が静内にあると詞が教えてくれた。是非これからも楽しんで継続してほしい」。
久保田達也新ひだか町教育長は「小唄の歌詞から情緒豊かな表現と感性を感じた。唄と踊りで静内のまちへの愛着や良さを伝えようと、今日までつないでいるという事に感服。是非子どもたちへと引き継いでいってほしい」とそれぞれ祝辞が送られた。
この後、舞踊Ⅱ「静内小唄」(団扇バージョン)が披露され、舞踊Ⅲ(輪踊り)では、会場の参加者全員で円を描きながら踊りに参加した。
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