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日高報知新聞

3クラス110人が巣立つ

 浦河高校(坂本浩哉校長)の第74回卒業式が1日、同校体育館で執り行われた。3クラス110人の生徒たちに卒業証書が贈られ、3年間過ごした思い出の学び舎を巣立った。

 同校は1932年(昭和7年)に町立実践女学校として開校。1941年(昭和16年)に町立浦河高等女学校、1948年(同23年)に男女共学の道立浦河高校として改称再編。2012年(平成24年)度に浦河、様似両校が統合し、総合学科として新たにスタートしている。昭和23年以降の卒業生は今回を含め1万7201人となる。

 卒業式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため来賓などの出席はなかったが、保護者のほか、在校生は2年生のみが出席し、卒業する3年生の新たな門出を祝った。

 坂本校長は、生徒たち一人ひとりの顔をしっかりと見つめながら卒業証書を手渡した。「卒業生の皆さんは、平成から令和と時代が変わる時に入学してきた。コロナの影響で不自由な学校生活にもなった。しかし、制約のある中でも、創意工夫しながら取り組んだ活動は、どれも素晴らしいものだった」と振り返り、「皆さんは、マイナスをプラスにして乗り越えてきた。浦高で培った他者と共感できる感性や思いやり、意思の疎通を図るコミュニケーション能力、多様性を需要する力を大切にし、前途洋々たる未来を心から願っている」と生徒たちがそれぞれの道をしっかりと歩んでいくことを確信し、はなむけの言葉を贈った。

 3年間1日も学校を休まなかった皆勤賞17人を代表して沼﨑絢音さんが賞状を受け取ったあと、在校生代表で生徒会長の岡田雪葉(ゆきは)さんが送辞。「これから、困難なことはたくさんあるが、日々、努力を重ねてきた先輩たちなら乗り越えていける」とエールを送った。

 卒業生を代表し小石川心平さんが答辞。3年間を振り返りながら、「必ず進学をすると約束し、努力をし続けていた中、父が亡くなった。この先、何をしていいかわからず、進学もあきらめた。そんな私に先生たちが、進むべき道を真摯に考えてくれ、もう一度進学を目指そうと思うことができた。先生たちがいなければ、父との約束を果たせなかった」と昨年父を亡くした中で学校生活を送った胸中を語った。そのうえで、「これまで培ってきた、仲間と協力し、自ら考え行動する力や思いやりを生かし、どんな困難も乗り越えて力強く生きていくことを約束する」と在校生や教職員、保護者への感謝を伝えた。

 2月22日現在の卒業生の主な進路は、弘前大学、北海道教育大学旭川校・函館校、室蘭工業大学などの国立大学9人、私立大学17人、短大1人、高等看護学校1人、専門・各種学校29人。就職は39人。

坂本校長から卒業証書を受け取る卒業生=浦河高=

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