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日高報知新聞

イザベラ・バードの道を辿る会平取部会【平取】

【平取】平取町の「イザベラ・バードの道を辿る会 平取部会」はこのほど、2021年度北海道地域文化選奨特別賞を受賞した。

 同賞は、道内各地で地域に根ざした文化活動や文化支援活動を行い、地域の文化振興に貢献している人・団体を顕彰するもの。

 イザベラ・バードの道を辿る会は七飯、室蘭、白老、平取と4つの部会があり、その中で平取部会は、2007年5月に有志により設立され、現在は部会長に柳秀雄さん(65)、事務局長は平村徹郎さん(48)で、会員数は10人。

 1878年(明治11)年に英国の女性旅行家イザベラ・バードは函館、室蘭、白老、平取を訪れ、その気候風土や人々の暮らしを著書『日本奥地紀行』で世界に紹介。彼女の残した足跡は各分野で研究され、現代でも価値あるものとして、その功績を継承する活動が行われている。

 平取部会はイザベラ・バードの道を辿り、ルートとその変遷を追跡してエコ・ツーリズムに活かす手法を考え、地域活性化を目的に活動。地域の観光資源としてはもとより、道内外各地でバードの足跡を辿る活動の拠点(旅の終着点)としての期待の高まりを背景に、地域の自然・文化・歴史を再認識されることを目指してフットパスコースの整備・維持や、解説看板の設置、フットパス・イベントや広報活動を続けている。

 これからの見通しとしては、将来的にストーリーマップの多言語化などの高度化を図ることで、インバウンドをも対象に、白老町にある民族共生象徴空間国立アイヌ民族博物館、平取町による二風谷地区の再整備事業などと相乗的に、アクティビティを兼ねた集客コンテンツを目指しているほか、2007年7月26日選定重要文化的景観(国文化財)「アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観」の景勝地・史跡と当フットパス・コースとの連続性を活かし、広域的につなぐツーリズムの実現も目指している。

 特別賞を受賞した柳会長は「15年も続くとは思っていなかったので、この様な賞をいただいたのは喜ばしい。発案者の辻井達一氏(財団法人北海道環境財団・理事長)が道をただ辿ることよりも、ツーリズムに活かすことを最初から目指して始めた。新しい手法を取り入れながら、より発展していくことを願っている」、平村事務局長は「2013年から活動を始めた。今回の受賞は、創設から尽力してきた窪田留利子事務局長の功績だと思う。18年にバード来道140周年に『写真でたどるバードの道』というシンポジウムを開き、また、道からも助成いただきストーリーマップの作成に多くの時間をさいた。資金調達、運営などで評価されたことはとても栄誉なことだ」と喜びを話した。

北海道地域文化選奨特別賞を受賞した平取部会の柳会長(左)と平村事務局長

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