サホロ椎茸 直売所新装 自慢のレシピや写真展示【新得】
新得町内で原木シイタケ「サホロ椎茸(しいたけ)」を栽培・販売する正脇健次さん(45)が直売所(町西4南6)を新装した。直売所内にお薦めの料理や栽培方法を紹介した写真を展示。シイタケが生えた原木を並べ、栽培への疑問や相談にも応じる。「消費者と生産者をつなぐ窓口にしたい」と意欲を見せている。
正脇さんは神奈川県出身で、2016年から町の地域おこし協力隊員として原木シイタケ農家でつくる「町しいたけ生産組合」の栽培に携わり、指導も受けて19年に独立した。味が濃厚で肉厚なシイタケができる原木栽培にこだわり、「朝採れたばかりのおいしさを味わってほしい」と20年3月から直売所を始めた。
直売所には町内をはじめ、帯広や札幌から訪れる。来店客から「おいしい調理法は」「家庭でも原木栽培はできるのか」などと尋ねられることが多く、シイタケの生えた原木を知らない子どももいることから、「多くの人に魅力を伝えたい」と思うようになり、直売所を新装した。
直売所の広さは幅6メートル、奥行き4メートルでギャラリーのような雰囲気。昨年夏から仕事の合間に棚やボードを作り、昨年12月初めに完成した。これまで撮りためた6000点余りのシイタケの写真の中から自慢の十数点を掲げ、チーズを使った「椎茸オーブン焼き」、「椎茸おにぎり」といったオリジナル料理やレシピを写真で紹介している。原木の切り出しからシイタケ収穫までの作業が一目で分かるコーナーを設けたほか、原木も陳列している。
正脇さんは「シイタケに関心を持ってもらい、一般的な菌床栽培とは違う原木栽培の良さを再認識してもらえれば」と話す。直売所は毎週日曜の午前9時から同11時半まで営業している。4~6キロを並べ、1袋(200グラム)300~400円で販売。詳しくは「サホロ椎茸」のホームページへ。
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