5期ぶり上方修正 10~12月期の道南経済レポート【函館】
函館財務事務所(五十嵐俊樹所長)は22日、昨年10~12月期の渡島・桧山管内の景気動向をまとめた「道南経済レポート」を発表した。同期の道南は、10月以降の新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言解除を背景に、観光や生産活動などで持ち直しの動きがみられるとして、2020年7~9月期以来5期ぶりに総括判断を上方修正した。
観光でも5期ぶりに上方修正。函館圏の入込客数は前年同期比9・3%増の32万4000人。月別では、9月は前年同月比で36・8%減、10月同15・3%減、11月同1・0%減、12月同64・3%増と宣言解除後は改善傾向にある。一方で昨年末以降のオミクロン株拡大から「ヒアリングでは感染者増を受け、ホテルの予約キャンセルも増えていると聞いている」(五十嵐所長)という。
生産活動は3期ぶりに判断を上方修正。半導体不足の影響を受ける電子部品で、メーカーが部品の在庫確保に動き、需要が増加。また、珍味加工など食料品製造でスーパーや通信販売での需要が堅調なことに加え、宣言解除で観光客向けの土産物店や飲食店での需要に回復の兆しがみられている。
雇用情勢では、管内の有効求人倍率がコロナの影響で20年4~6月期0・69倍、7~9月期0・68倍と低迷。その後も0・7倍台前半を推移していたが、昨年10~12月期には0・78倍と回復傾向がみられるとして、15年1~3月期以来約7年(27期)ぶりに判断を上方修正したが「引き続き厳しい状況は続いている」とする。
住宅建設では函館、北斗市の新設住宅着工戸数が同25・3%減の310戸と減少し、6期ぶりに判断を下方修正。貸家で同60・5%減と大幅に前年を下回ったことが影響した。
今後の動向に関し五十嵐所長は「燃料費高騰や食料品の値上げで節約志向が高まり、消費者マインドの悪化も懸念される。先行きに関しては景気の下振れリスクに注意が必要」とした。
関連記事
500機ドローン Xマス彩る 道の駅で道内最大級ショー【上士幌】
LEDを搭載したドローン500機が冬の夜空を彩る、「かみしほろクリスマスドローンショー2024」(上士幌町ドローンコンテンツ実行委員会主催)が12月21~25日、上士幌町内の道の駅かみしほろで...
焼き魚をテークアウトで 移動販売「えぞ吉」が専門店開業【帯広】
魚の移動販売が人気だった「えぞ吉」(樽美拓哉代表)は22日、帯広市西21南2に「魚の炭火焼き専門店えぞ吉」を開業する。自家製の干し魚を浦幌木炭で「じっくり丁寧に焼いた」(樽美代表)商品などをテー...
ボージョレ解禁 コクある出来 十勝ワイン新酒もきょうから【帯広】
フランスのボージョレ地区で、その年に収穫したブドウを醸造したワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が、21日午前0時に解禁された。十勝管内の酒販店にも早速並んでいる。 帯広市西18南3の「ワ...
海中転落、迅速救助に 室蘭海保、2消防と潜水訓練【室蘭】
室蘭海上保安部は18日、室蘭港南防波堤付近の海域で、室蘭と登別の両市消防本部との合同潜水訓練を実施した。車両転落などを想定した要救助者の捜索と救助を通して、万が一の際の手順や連携を確認した。 ...
思い出、ドアと一緒に 洞爺湖温泉観光協会、記念撮影用に設置【洞爺湖】
洞爺湖観光を楽しんでもらおうと、洞爺湖町の洞爺湖温泉観光協会(大西英生会長)は、湖周辺に記念撮影用の開き戸「TOYA DOORS」を設置した。同協会は「フォトスポットとして、ぜひ活用して」とP...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3釧路の漫画家吉田さん、「スノウ」配信開始【釧路市】
4道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
5帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】