オーディション参加を呼び掛ける土方歳三役で出演している河野憲嗣さん（左）とコロポックルの子ども役で出演した浦田健生君

　ＮＰＯ法人市民創作「函館野外劇」の会（中村由紀夫理事長）は３月１３日午後２時から、今夏の第３４回野外劇公演に向けたメインキャストオーディションを五稜郭櫻交流ハウス（五稜郭町２９）で開く。函館の歴史を刻んだ歴史上の人物が対象役で、意欲的な挑戦を呼び掛けている。

　今夏の公演は７月１０～３１日の毎週日曜日に五稜郭公園一の橋広場で４回、８月１３、１４日には市芸術ホールで３回の屋内公演を計画。屋外は昨年に引き続き、昼間公演（午後４～５時）となる。

　オーディションはせりふや演技の練習が必要となる、物語の案内役のコロポックルの長老と子ども、弁士、高田屋嘉兵衛、ペリー提督、武田斐三郎、続豊治、榎本武揚、土方歳三、高松凌雲、カション神父、ホジソン領事、石川啄木など。劇の台本を読んでもらい、関係者が選考する。

　演技経験は問わないが、３月末からの週末に行う練習に参加でき、公演期間中、数回程度の出演が可能な人。小学５年生以上であれば、年齢、性別、職業、居住地、国籍などは問わない。希望役と氏名、年齢、性別、連絡先（住所、電話番号、メールアドレス）を添えて、３月１１日午後５時までに申し込む。

　昨年は新型コロナウイルス禍で企業、団体での出演協力が縮小。メインキャスト以外にも劇中のダンス、殺陣チーム、舞台制作、衣装係など舞台運営を支えるボランティアスタッフも随時募集している。

　同会は「期間中は濃い時間を過ごすことができる。明るく元気に同じ思いで参加してくれる人を待っています」としている。問い合わせは事務局（０１３８・５６・８６０１）へ。