軟白ネギ出荷盛ん とろっと甘く 北斗の農家【北斗】
【北斗】ハウスで栽培した軟白ネギの収穫と出荷作業が、市内の農家で進んでいる。冬季に収穫する軟白ネギは、柔らかく甘くておいしいと評判で、ハウス内には青々とした香りが漂っている。
市野菜生産出荷組合軟白ねぎ部会(中川揚平部会長、10戸)の作付面積は1・9ヘクタール。中川さん(38)=萩野=方では、ハウス19棟70アールで栽培し、ほぼ通年で軟白ネギを出荷している。ハウス内では白根を伸ばし、柔らかくするため、黒いフィルムで遮光。白い部分は35~40センチあり、通常の長ネギより長い。
中川さんは傷をつけないよう手作業で掘り取り、根を切り、皮むき、選別、箱詰めする作業に励む。1ケース6キロ入りで、現在はM、L、2Lサイズが中心で1日35~40ケースを出荷。2L、3Lが多いと同50ケースになるという。JA新はこだてを通じ、札幌や旭川、函館など道内市場に送り出している。
北斗産軟白ネギは、本州産が端境期になる4~5月に高値になる。中川さんは「今年は良いネギが育っている。しかし、新型コロナウイルスの影響で価格が低迷し、ハウスの暖房に使う灯油代も高いので大変」としながら「鍋物に入れるととろっと甘く、輪切りにして焼いてもおいしい。たくさん食べてほしい」と話している。
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