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釧路新聞

4月下旬、阿寒湖温泉に足湯オープン【釧路】

温泉街の新たな人気スポットとして期待される足湯のイメージ図(鶴雅グループ提供)

 釧路市阿寒湖温泉の新たな観光スポットとなる足湯が、今年4月下旬にもオープンすることとなった。閉鎖された公衆浴場「まりも湯」跡地に建設する施設で、鶴雅グループの子会社が運営する「まりも足湯と憩いの広場(仮称)」。アイヌ文様をふんだんに施した木造屋根付きの大型足湯で、多くの人に広く親しまれるよう、同グループで愛称を募集している。                    阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香の向かい側にあった公衆浴場まりも湯(阿寒湖温泉1の4)は、以前からリニューアルの構想もあったが、施設の老朽化や管理人の不在もあり、2021年に閉鎖となった。  これを受け同グループの子会社(阿寒温泉土地)は、同浴場や花ゆう香、ホテル阿寒湖荘などがある「まりもの里商店街」に足湯広場の整備を企画した。来訪客が気軽にくつろげるおもてなし空間を提供し、街並み景観の良化と新たな人流創出による経済の活性化を図るのが狙いだ。

 観光庁の補助金を活用して同浴場の建物を撤去。環境省の補助金を利用して足湯を建設することとし、昨年12月に着工した。総事業費は7000万円(うち3分の1は補助金)。  施設は、環境省が阿寒湖温泉地区の景観の指針として策定した「アイヌ文化を活かした景観デザインの手引き」に沿ったデザインとした。アイヌ文様を施した木造屋根付きで、面積は189平方㍍(敷地面積460平方㍍)。飲食やテレワークができるよう掘りごたつ風のテーブルが付き、入り口の階段や足湯の周囲に小型のあんどんを配置して温泉情緒を演出。アイヌ文様を彫刻した柱(カムイニー)も設置。配管などがむき出しとなっている泉源は木造のやぐらで覆う。

 また、訪日外国客(インバウンド)や長期滞在者らの利用促進のため無料公衆無線LAN(ワイファイ)を整備する。同社では専用のタオルを作製し花ゆう香の売店で販売するほか、温泉を一般客に売ることも検討している。

 愛称は、はがきかホームページで2月末まで募集する。はがきには愛称と住所、氏名、連絡先を記入し釧路市阿寒町阿寒湖温泉4の6の10、あかん遊久の里鶴雅 営業戦略部事務局に郵送すること。ホームページは18日ごろ、鶴雅グループの公式サイトに公募ページを開設する予定。愛称が採用された人には同鶴雅のペア宿泊券を提供する。

 グループの中枢会社、鶴雅リゾートの金子力社長は、パンやスイーツを扱うパン・デ・パンの2号店を花ゆう香の施設内に開業すると説明「昼はパン、夜はバルの店になるので、買った商品を足湯で食べるのもいい。温泉街を楽しめるものをさらに設けて活性化に貢献したい」と話している。

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