浦河町立郷土博物館は、19日から町内９施設でひな人形を展示する。新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑み、例年開催している「桃の節句ひな人形展」は中止したが、各施設でひな人形を展示し、訪れる人の目を楽しませる。

　郷土博物館では、毎年３月を迎えるこの時期に博物館友の会メンバーの協力を得て、浦河町総合文化会館のアートホールで「桃の節句ひな人形展」を開催している。今年は、新型コロナウイルス感染症の感染者が増加傾向にある状況に配慮し、展示会のイベントは中止したが、町有の各施設に分散してひな人形飾りを展示することとした。

　展示場所は、役場ロビー、総合文化会館ロビー、まちなか元気ステーション、乗馬公園談話室、図書館、ファミリースポーツセンターロビー、基幹集落センター堺町会館ロビー、荻伏支所、郷土博物館の９施設。このうち、図書館では、入り口前とキッズルーム前に展示する。

　ひな人形は、昭和30～40年代に作られたものを中心に、平成までのものを展示。博物館職員が19日までに各施設を巡り、展示スペースの規模に合わせて、７段飾りやケースに入ったひな人形飾りを設置する。

　展示作業開始の16日には、図書館の入り口前に７段飾りと、キッズルーム前に平飾りのひな人形を設置。訪れた町民は足を止めて、じっくりとひな人形を眺めていた。

　郷土博物館の伊藤昭和副館長は「コロナ禍で人が集まるイベントはできないが、こんな時だからこそ、ひな人形を見て楽しんでほしい」と話していた。展示は３月６日まで。

図書館キッズルーム前には、かわいい平飾りのひな人形を展示