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日高報知新聞

頭から冷水かぶり厄払い【新ひだか】

【新ひだか】静内花園の日蓮宗・法隆寺(野中栄修住職)で11日、無病息災や家内安全を祈る「星尊祭祈祷会」が開かれ、寒気の中で修法師が頭から冷水をかぶる水行も行われた。

 水行は、煩悩を断ち、汚れを払って身を清める修行で、法隆寺では1976年(昭和51年)から行われている。また、自分以外の人々の災難を自ら引き受けるという意味もある。

 祈祷会は、建国記念の日に合わせて行われている恒例行事。檀家や信徒、住民ら約200人が家内安全など一緒に行うための参拝。今年は新型コロナの影響で混雑を避けるため、三座に分け祈願法要が行われた。

 この日は、気温マイナス3度の中、祈祷を前に野中住職と弟子、札幌、北広島、三石の関係寺院から7人が、本堂前で経を唱えながら手桶に水をくみ、勢いよく水をかぶって心身を清めた。

 この後、本堂で法要の祈祷会が行われ、住職らの力強い声が堂内に響き渡り、今年1年の無病息災を参列者と祈願した。例年は厄を払って福を招く豆まきが行われていたが、今回は豆と菓子のセットが1人ずつ配布された。

 本光山法隆寺住職の弟子の上野隆静(りゅうせい)さん(40)は「コロナの早い終息と、欲を無くし思いやりを持てる一年を皆さんが過ごせるようにと、願いを込めて水行を行いました」と話していた。

本堂前で願いを込め勢いよく水をかぶる修法師

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