ビデオ・ザ・キッドが作製した町会ＰＲ紙

　函館市内の映像制作会社「ビデオ・ザ・キッド」（藤田道子社長）はこのほど、市内町会の活動を紹介するＰＲ紙を作製した。市が実施する町会活動ＰＲ業務を受託し、動画制作と合わせて作製。ＰＲ紙は今春にも市役所や公共施設に置く予定。

　ＰＲ紙はＡ４サイズ１枚のカラー刷り。同社が映像制作を通じて取材し、函館出身で東京の制作ディレクター・編集者の永井貴子さんがデザインや編集を請け負った。

　紙面では、写真やイラストを使い、北浜、大森、桔梗西部、上新川、日吉東部、陣川あさひの６町会の女性役員、市町会連合会の松尾正寿会長が町会活動の意義や課題などについて対談。それぞれが「災害時には町会が避難拠点として機能しないといけない」「周りの住民が助け合える事業を展開している」「今、町会の運営に人手不足は否めない」などと語り、松尾会長が「人とのつながりを大切にすることは町会活動の本質」とまとめた。

　同社は受託業務で昨年秋から市内各町会のＰＲ動画の制作に取り組む。町会ごとに活動の一こまやインタビューを１分前後の動画にまとめ、動画投稿サイト「ユーチューブ」に公式サイト「函館町会」を立ち上げ、公開している。現在、深堀町会の世代間交流や北浜町会の防災など１７本が収められている。

　函館蔦屋書店でも函館町会の動画を大型モニターで２０日まで放映している。このほか、インスタグラムでも活動の様子を写真で紹介している。

　藤田社長は「町会活動にかかわっている人たちがヒーローになるような動画を心掛けた。地域の住人が町会に入会するきっかけになれば」と話す。

　函館町会の公式サイトは二次元コードから。ＰＲ紙の問い合わせは市市民・男女共同参画課の町会・自治会担当（０１３８・２１・３１３９）へ。