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日高報知新聞

新冠・日高の自然展【新冠】

【新冠】にいかっぷネイチャーズクラブ(清野憲明代表、会員61人)主催の「新冠・日高の自然展」が5日、レ・コード館・優駿の塔(地上25㍍の展望室)で始まった。入場無料。

 同クラブは町の草花や野鳥と親しみながら、自然の素晴らしさや大切さを学習し、次の世代に受け継ぐことを目的に活動。昨年も新型コロナの影響で2021年度の月1回の活動を自粛し、活動は4月の「春の判官館自然観察会」、5月の「ウラリ川近辺自然観察会」、8月の「新冠温泉付近、新冠川左岸道路自然観察会」、10月の「元神部地区の秋の紅葉、樹木鑑賞会」の4回行っただけに留まった。

 1月は町開町140年・町制施行60年記念事業で「写真が語る 思い出の新冠」の学習会が開かれ、同クラブ員が解説員となり講話も行った。

 自然展は、会員が主に町内で撮影した植物、野鳥、風景の写真など41点を展示。清野代表が泊津で撮影した「アマガエル」の皮膚が通常の緑色ではなく青色をしていた状態を偶然発見し「はじめて見た」と驚いたという。

 郷土資料館の新川剛生学芸員の西泊津で撮影した「キトンボ」は、愛知県カテゴリーで準絶滅危惧種に指定されている。黄色の羽が特徴で6月から8月の夏の時期にみられる。また、三浦豊さんが判官館で撮影した「ハイタカ」の滑空シーンなど、見ごたえのある作品が並んでいる。

 事務局の郷土資料館の新川学芸員は「新冠と静内の植物、野鳥、動物などのさまざまな自然の様子を多くの人に知ってもらいたい」。

 清野代表は「ストレス社会において心がすさんだ時に、野山の草花を眺め自然に触れ合うと心が癒されセロトニンが増える。写真にあるように判官館には四季折々いろいろな発見がある。是非足を運んでもらいたい」とPRした。

 自然展は12日まで。時間は午前10時から午後4時半(最終日は午後4時)まで。月曜は休館。

「新冠・日高の自然展」来場者(右)に説明する清野会長(奥)と新川学芸員(左)

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