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釧路新聞

連続メダルを狙う佐藤選手【厚岸】

 

日本代表選考会の表彰式を前に声援に応える佐藤選手(昨年12月30日、山本雅之撮影)

2大会連続で冬季五輪に出場する厚岸町出身の佐藤綾乃選手(25)=ANA―高崎健康福祉大―釧北陽高―厚岸町立真龍中=。前回の平昌では女子団体追い抜きで金メダルに輝き、3000㍍は8位入賞。北京では追い抜き連覇をはじめ、個人種目でもメダルを狙う。

弱音吐かず練習励む

佐藤選手は3歳のころにスケートを始め、小学3年ごろから少年団に入り、地元の大会で勝つようになると「楽しい」と練習に熱が入った。釧路での練習や大会は、漁業を営む父文則さん(53)が片道約1時間かけて送迎。多忙な漁の合間、親子で話す貴重な機会だった。小学校ではミニバスケットボール、中学校では陸上を掛け持ち。大学では幼い頃からの夢だった幼稚園教諭の資格も取得した。

 「男の子より体力があり、練習も一緒。負けん気も強く、弱音を吐いたことがない」と文則さん。母恵子さん(52)は「日本代表になってから、食事や行動すべてが変わった。周囲の支えや助言でたくましさが出てきた」と目を細める。小学校時代、少年団で指導した厚岸町副町長の石塚徹さん(56)は「指導したことをすぐに試し、吸収しようとする努力は目を見張るものがある。氷を蹴るタイミングなど独特のセンスを持ち合わせ、当時からピカイチだった」と振り返る。

 順調に成績を伸ばし、21歳で冬季五輪日本女子史上最年少の金メダリストとなった佐藤選手だが、平昌後の19~20年シーズンはタイムが伸びず、一時はW杯にも出られないスランプに陥った。「かなり苦労したが、高木美帆、菜那姉妹に助けられた。陸上も氷上もずっと一緒で私のことを分かってくれ、おかげで私が変われた」と追い抜きメンバーの先輩に感謝。20~21年シーズン以降はW杯で表彰台に上るなど復活した。1月13日のインタビューでは「1500㍍はしっかりメダルを獲得する。W杯で得た経験を自信に変えて、力に変えて戦う。追い抜きは他国も強くなり、今季は勝てていないが連覇を最終目標としている」と前を見据える。

手作りのカバー愛用

 佐藤選手は競技開始以来、スケートカバーだけは恵子さんの手作りを愛用する。北京入り直前に送ったカバーは真っ白な布地に雪の結晶を思わせる花型のアップリケを縫い付けた。「本人が何をすべきか一番分かっているはず。頑張っている姿を見るのがうれしい」と恵子さん。文則さんは「4年前よりは落ち着いてレースを見られそう。メダルに関係なく本人が納得いくレースができればいい」と期待を寄せる。

 佐藤選手が出場する女子3000㍍は5日、同1500㍍は7日、同団体追い抜きは12日に準々決勝、15日に準決勝と決勝が行われる。

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