北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

教育旅行受け入れ33施設 渡島振興局がホテルなど調査 コロナ後の観光振興に生かす【函館】

 教育旅行を受け入れ可能な宿泊施設は渡島管内に少なくても33施設あることが、渡島総合振興局のアンケートで分かった。約半数にあたる16施設で食事のアレルギー対応ができると回答し、全施設が新型コロナウイルス対策を講じているとした。商工労働観光課のホームページで施設一覧を公開しており、コロナ収束後をにらみ渡島への教育旅行誘致の契機としたい考え。

■観光商談会で受け入れアピール

 調査は受け入れ施設を把握し観光商談会でのアピール材料とするため初めて実施した。ホテルや旅館など管内400施設を対象にアンケート用紙を配り、教育旅行の宿泊可能人数や専用料金の有無、アレルギー対応の可否、食事利用だけの受け入れ可能人数、コロナ対策の有無などを聞いた。33施設が回答した。

 33施設の内訳は、函館市が22施設と全体の66%を占め、北斗市が3施設、七飯町が1施設、鹿部町が2施設、松前町が1施設、森町が2施設、八雲町が2施設。

■食事アレルギー対策など各社工夫

 受け入れ人数は小学生2608人、中学生2943人、高校生2923人、特別支援学校1481人となった。16施設が食物アレルギー対応メニューを出せると答え、その他のサービスでは「ミーティングルーム無料提供」「送迎、貸し切り」などがあった。食事のみの受け入れ人数は2509人。

 コロナ対策は全ての施設が実施済みで、フロントに飛沫防止用アクリル板の設置や各フロアへのアルコール消毒液の設置、レストランでのセットメニューの提供など各施設が工夫を凝らしているとみられる。

 体験メニューの提供では「テーブルマナー体験」「農業、漁業体験」「近隣施設の散策」など多彩なアクティビティーを楽しめることが分かった。

 コロナ対策の「まん延防止等重点措置」の道内全域への適用が始まり、都道府県間の移動は極力控えるよう道が要請しており、教育旅行の誘致も当面の間、停止せざるを得ない。しかし、昨年10月1日に緊急事態宣言が解除されると、函館を訪れる修学旅行生が増えるなど一定の回復が見られた。

 同課は「受け入れ可能な施設数は、実態はもっと多いと思われる。教育旅行先として選んでもらうには受け入れ人数が分かることが重要。コロナ収束後は全国各地から児童・生徒を呼び込んで渡島の観光振興につなげたい」と意気込んでいる。施設一覧は、昨年12月下旬に同課観光振興係のページにアップした。

関連記事

函館新聞

品種開発より速く 道南農試で真夏の稲刈り【北斗】

 【北斗】道総研道南農試(市本町、藤田真美子場長)は25日、世代促進温室で試験栽培している水稲の収穫を行った。コメの品種開発をより速くするための試験で、今年1期作目。黄金色に実った稲を、職員ら8...

函館新聞

仏モンティーユ社のワイナリー完成 観光振興に一役 函館市桔梗町【函館】

 仏ブルゴーニュ地方の老舗ワイナリー、ドメーヌ・ド・モンティーユ社の現地法人「ド・モンティーユ&北海道」のワイナリー(醸造所、函館市桔梗町)が完成し、26日に現地で開所式が開かれた。世界的に知名...

釧路新聞

気球体験で阿寒湖一望 地域住民ら空の旅【釧路市】

  マリモで釧路を盛り上げ隊(浅野一弘会長)と釧路みなとライオンズクラブまりも支部(馬場英樹会長)は21日、「気球体験会」を釧路市阿寒湖畔スポーツ広場(阿寒湖温泉5)で開いた。地域住民や外国人観光客...

苫小牧民報

姿勢整え精神統一 28日まで中央院で朝座禅会 苫小牧

苫小牧市元町の曹洞宗寺院「中央院」(荒澤道範住職)は26日から28日まで、本堂で朝座禅会を開いている。初日は市民ら20人が参加。早朝の静寂の中、1時間にわたって精神統一した。  朝座禅会は市民...

苫小牧民報

燻製カシュー ハスカップの枝で 起業型地域おこし協力隊の山下さん 厚真

厚真町の起業型地域おこし協力隊として活動する山下裕由(ひろゆき)さん(34)は、町の特産品ハスカップの剪定(せんてい)された枝を使用していぶしたカシューナッツを開発した。町周辺の木材を活用していぶ...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス