北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

助け合って生活 豊丘地区の住民生活実態調査結果 高齢化で交通面に不安 旭川大学生が報告  厚真

旭川大学の学生は24日、厚真町豊丘地区の住民に実施した生活実態調査の報告会をオンラインで行った。保健福祉学部コミュニティ福祉学科の2年生30人が、農地継承や後期高齢者の現状などについて、画面越しに聞き取りした内容をそれぞれまとめ、発表した。地域コミュニティーに関しては、日ごろから近所の住民同士がコミュニケーションを取っているため、農作業や雪かきなど困ったときは互いに助け合って生活していると報告した。

オンラインを通して調査内容を報告する旭川大の学生

 同学科の授業「コミュニティ調査実習」の一環。昨年8月17~20日の期間、オンラインを活用して豊丘地区の住民30世帯に聞き取り調査を行い、分析した。

 報告会は、新型コロナウイルス感染症が道内で広がっている影響を考慮し、大学や学生の自宅、豊丘マナビィハウスをオンラインでつないで開催。同地区の住民ら6人が会場に足を運んだほか、町役場職員がオンラインで参加した。

 学生たちは、農地の継承や地域のコミュニティーネットワーク、公共交通の利用実態について発表。農地継承では、後継者不足や不在が懸念される中で、任意団体の仲介や町の手厚い支援により、移住者や新規就農者が空いた土地のスムーズな再利用につながっていると分析した。

 また、平時からの地域間のつながりや結束力が、胆振東部地震発災直後の細やかな連携や後期高齢者の生きがい、住み続けたいまちにもつながっていることも取り上げた。公共交通の利用については、現時点ではデマンドバスの利用者が少ないものの、高齢化に伴う運転免許返納後を不安視する住民の声を紹介した。

 同自治会の山路秀丘さん(67)は「この2年間、コロナの影響で顔を合わせてのつながりが見えにくいところがあるが、都市部に住む若い学生が客観的にわれわれを評価してくれることは自信になる。さらにいい意味で豊丘を発展させるようなつながりができれば」と謝辞を述べた。

 一方で、歴史的な視点からの見解を求める声も寄せられ、同学科の嶋崎東子准教授は「昔からある背景や土壌が今に生かされていると感じるが、まだ調査し切れていない。今後、その部分も実感できる機会を(厚真町を)訪問して、調査できたら」と話していた。

関連記事

十勝毎日新聞

「菖蒲湯」身清め香りで邪気払い 端午の節句で自由ケ丘温泉【帯広】

 帯広市内の自由ケ丘温泉(自由が丘4、鳥谷繁樹代表)で5日、端午の節句に合わせて「菖蒲(しょうぶ)湯」が登場し、入浴客を楽しませた。  中国では厄払いや薬草としてショウブを湯に入れる風習があ...

十勝毎日新聞

日本の文化、神社で体験 外国人対象にモニターツアー【浦幌】

 浦幌神社(背古宗敬宮司)は今年度から、インバウンド向けの日本文化体験ツアーを行う。4月20、21の両日には「外国人日本文化体験モニターツアー」を同神社などで実施。参加者が神道体験など多彩なメニュ...

十勝毎日新聞

エスコンで町の魅力発信へ 10~12日PRブース【幕別】

 幕別町観光物産協会(事務局・幕別町)は10~12の3日間、プロ野球北海道日本ハムファイターズの公式戦が行われるエスコンフィールド北海道(北広島市)に幕別町のPRブースを出展する。  球団が...

函館新聞

こいのぼり150匹風に泳ぐ 函館・湯の沢神社【函館】

 5日は「こどもの日」―。函館市滝沢町の湯の沢神社では、今年も約150匹のこいのぼりが風に泳ぎ、多くの親子連れらを楽しませている。5日まで。  同神社総代の建設業、西尾次雄さん(76)が201...

函館新聞

笑顔あふれる人形が歓迎 宮竹さん8日から6年ぶり作品展【函館】

 旭川在住の人形作家、宮竹真澄さん(74)による作品展「心のふる里人形展」が8日から函館市地域交流まちづくりセンターで開かれる。函館では2018年以来通算4回目。近作を含む50作品(150体)の...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス