帯農高の国際認証 7品目に 新たにカボチャ ASIAGAP【帯広】
帯広農業高校(大関俊郎校長)は、農産物の安全性や生産管理の国際基準「ASIAGAP(アジアギャップ)」で、新たにカボチャの認証を取得した。小麦やナガイモ、ジャガイモなど6品目も継続認証となり、認証作物は計7品目となった。21日に同校で認証報告会が行われ、生徒たちが来年度の活動に向けて意欲を新たにした。認証発行は昨年12月20日付。
アジアギャップは日本発の食品安全規格で、国際基準に基づき、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる。同校では2018年度に、農業科学科の生徒による専門チームが認証取得に向けた取り組みを開始。18年度に小麦、ナガイモ、ジャガイモ、大豆、19年度に小豆、20年度にエダマメが認証を受けた。
今年度はカボチャを加えた7品目の認証を目指し、1~3年生86人のチームで書類作成や作物の品質管理などに取り組んできた。情報発信にも力を入れ、活動の様子をホームページで公開してきた。
全体チーフを務めた、いずれも3年の前田悠駆さん、岡崎宗一さんは「人数が多い組織なので、情報共有や横のつながりを意識した」「先生方や外部の方と接することが多く、コミュニケーション能力が養われた」と活動を振り返る。
審査は昨年11月10、11日に行われた。書類審査のほか、農場や各施設で食品安全のための対策や作業記録などのチェックを受けた。カボチャ班チーフで、野球部員として甲子園にも出場した村中滉貴さん(3年)は「新しい作物なので一から書類を作らなければならず、大変だった。頭の中はGAPと野球のことばかりだった」と苦笑する。
認証報告会には同科の1~3年生と外部講師らが参加。今年度の取り組みを発表した福田康太さん(2年)は「普段の授業そのものが、GAPにつながっていることを忘れてはならない。先輩が築いてくれたものを守りながら、さらなるGAPの進化を目指したい」とし、サブチーフの澤邉悠さん(同)も「来年は先頭に立ってチームを引っ張っていきたい」と力強く話した。
関連記事
集まれ「藤丸サポーター」 応援制度で整備資金の協賛募る【帯広】
「藤丸」再建の資金調達などを担う地方創生ベンチャー・そら(帯広市、米田健史社長)は、新たに「藤丸サポーター制度」を立ち上げる。来夏にも期限付きで開設する「藤丸パーク」をはじめ、新藤丸の整備まで...
サウナ飯投票 30日まで募集 42店参加「グランプリ」【帯広】
帯広観光コンベンション協会(梶原雅仁会長)と十勝サウナ協議会(後藤陽介会長)は30日まで、サウナ後に食べる「サウナ飯」を競う「S(サウナ飯)-1グランプリ」を開催している。JR帯広駅から半径約...
メランジェラボ、TOPPAN社員と「ナガイモスイーツ」開発【芽室】
十勝管内に滞在し、地方で働く人材増加に向けた実証事業を行っている総合印刷会社「TOPPAN」(東京)の社員4人は、芽室町内の菓子店「Melanger Labo.(メランジェラボ)」(東1ノ2、小...
火災から文化財を守れ 有珠善光寺と伊達消防署が訓練【伊達】
有珠善光寺(木立大忍住職)と伊達消防署(大西靖署長)は26日、伊達市有珠町の同寺で防火訓練を行った。参加者が万が一に備え重要文化財の運び出しや消火の手順を確認した。 檀家や役員15人ほどが...
JALスタッフ、おもてなし伝授 広域観光圏協議会講座【登別】
北海道登別洞爺広域観光圏協議会(会長・小笠原春一登別市長)の「JALが教えるおもてなし講座in登別」が、登別温泉町の登別万世閣で開かれた。登別、白老の観光関係団体などから約20人が参加し、現役...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
2焼き魚をテークアウトで 移動販売「えぞ吉」が専門店開業【帯広】
3ワイン造りへ90歳の挑戦 日高町の馬場さん 無農薬栽培のブドウ原料に【日高】
4クラフトビール醸造開始 苫小牧産いよいよデビュ
5隙間バイトで全国初の公務員副業 町と「タイミー」連携【清水】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
3釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
4旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】
5ワイン造りへ90歳の挑戦 日高町の馬場さん 無農薬栽培のブドウ原料に【日高】