雪の下キャベツ出荷盛ん うま味増す 高坂農園【北斗】
【北斗】市千代田の高坂農園(高坂重勝代表)で、雪の下で寝かせた「雪の下キャベツ」の出荷が盛んだ。寒さに耐えうま味を蓄えた丸々としたキャベツを、雪の中から丁寧に掘り起こしている。
高坂さん(49)は「冬駒」という品種を1・2ヘクタール栽培。昨年11月下旬に収穫したキャベツを畑に積み上げておき、その上に雪が降り積もり、0度前後で保温されてうま味が増す。12月は雪が少なく、一部のキャベツが凍結したが、年明け後は15センチほど雪が積もり、全体的に雪に覆われる状態になった。それでも雪は少なめで、高坂さんは「最低でも20~30センチの降雪がほしい」という。
今季は12月上旬から出荷を始め、2月末まで3万玉の出荷を見込む。家族6人で日曜を除く毎日、畑での掘り起こし、自宅倉庫での外葉むき、選別、カット、ラッピング、値づけなどの作業に取り組む。道南のコープさっぽろやイオン、道南ラルズの農家産直コーナーに並んでいる。札幌での食品宅配サービスにも利用されている。
高坂さんによると、店頭価格は全国的な豊作で12月は安値だったが、年明け以降は回復傾向にあるという。高坂さんは「硬い品種なので、生より加熱して食べた方がいい。スープの具材が一番簡単でお薦め」と話している。
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