年末年始 生乳廃棄回避 有塚氏「まだ油断できない」【十勝】
年末年始の需要減に伴い懸念された生乳の大量廃棄は、5日までに全国で報告されておらず、一大生産地の十勝管内の農業関係者も各地で広がっている生乳消費拡大運動に感謝した。ただ予断を許さない状況は続いており協力を求めている。
Jミルク(東京)などによると、官民挙げた消費拡大策や乳製品の増産もあり、5日時点で、全国で処理不可能乳が出た報告はない。十勝管内でも行政や団体、企業、個人などが、牛乳や乳製品の消費喚起の運動を展開してきた。
こうした状況に、十勝地区農協組合長会の有塚利宣会長(JA帯広かわにし)は、「各界で回避に取り組んでもらい、マスコミを通じて危機が広まったことで、最悪の事態を避けられた」と述べ、十勝農協連の山本勝博会長(JA中札内村)も「皆さんの絶大な協力で廃棄が回避されて生産者は感謝している」と語った。
ただ、需要が最も落ち込む年末年始は過ぎたが、学校給食の再開までは予断を許さず、春休みも再び消費減が予想される。外食産業などで需要回復も、オミクロン株の感染拡大もあって先行きは不透明だ。
有塚会長は「まだ油断できない。生産抑制も促進もできない難しい環境にある。皆で協力をお願いしたい」と話していた。
関連記事
室蘭発、水素社会へ一歩 水電解装置が稼働/フォーラムも複数【室蘭】
月末から環境省モデル事業 室蘭市内で行われている、既存インフラを活用した水素供給の低コスト化を目指す環境省のモデル構築実証事業が、今月末から本格化する。室蘭民報みんなの水族館(祝津町)横に設け...
満開ツツジ見に来て 18日から初の祭り、本輪西八幡神社【室蘭】
ステージ、グルメ多彩に 室蘭つつじ祭り(室蘭みんなの会実行委主催)が室蘭市本輪西町の本輪西八幡神社で初めて開かれる。期間は18日から6月2日までの土日計6日間。約2500本のツツジが咲く境内で...
軽やかに春満喫、50回節目の山開き カムイヌプリ【登別】
第50回カムイヌプリ山開きと市民登山会が12日、登別市川上町のカムイヌプリ登山口を発着点に行われ、待ちわびた市民ら約30人が軽快な足取りで春の登山を楽しんだ。 カムイヌプリは、市街地から近...
紫や白 フジ棚鮮やか 五稜郭公園で咲き始める【函館】
函館市の五稜郭公園では、二の橋付近にあるフジ棚で白や紫色のノダフジが咲き始めた。房状に垂れ下がる花の下を通ると甘い香りが漂い、来園者を魅了している。 フジ棚は、1913(大正2)年に市民...
「高・長・少」で商品造成 函館市がグリーン・ツーリズム推進へ【函館】
函館市は今年度、高付加価値・滞在型グリーンツーリズム商品造成事業に取り組む。ワインや日本酒など函館独自の新しい農業資源を生かし「高価格で長時間滞在の旅行者を少数」を軸とした商品を造成し、今夏に...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
5年ぶり「やるよ」わしべつ川沿い桜まつり 5月18・19日、出店者募る【室蘭】
2白と黄色、花のじゅうたん スイセンの丘で15万本が満開、仲洞爺留寿都線沿い【洞爺湖】
3コナン効果で人出満開 道南のGW、サクラ早まるも…【函館】
4ヒグマの検知を自動化へ
5保存処理のため奈良へ 国立アイヌ民族博物館 苫小牧で発見の丸木舟2隻 本格的調査度 白老
-
1
函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
2室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
35年ぶり「やるよ」わしべつ川沿い桜まつり 5月18・19日、出店者募る【室蘭】
4イトーヨーカドー、最後のGW 家族向けイベント盛りだくさん【帯広】
5ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾【函館】