解体の様子写真で紹介 旧東小校舎 工事現場フェンス前に 昔懐かしむ卒業生の姿も
苫小牧市旭町の旧東小学校の解体工事現場を囲むフェンスの前に、校舎が徐々に解体される様子を細かく記録した写真がずらりと並び、道行く人の関心を集めている。
旧東小の解体工事は、藤建設、渡辺建設、大坪建設の共同企業体で8月から本格化。市民会館に面するフェンスの前に掲示板を立て、6枚の写真と説明文を貼ってラミネート加工したA3用紙を、順を追って掲示している。1カ月の進捗(しんちょく)状況をまとめて翌月初旬に張り出し、最初の9月は解体前の校舎の外観や教室、中庭、音楽室、プール棟の写真を、10月以降は建物を重機などで崩す工程を報告した。
一連の作業を手掛ける藤建設の小野直司建設部次長は現場の監理技術者。解体作業を自らカメラで撮影し、毎月60~120枚の写真に状況を説明するコメントも添えている。小野次長は「フェンスで囲むと(中で)何をやっているのか分からなくなる。公共施設の解体工事を請け負った場合は、できるだけ状況を伝えられたらと考え、写真を公開している」と狙いを明かす。
ある時、「じっくり見ていた方に声を掛けたら、『卒業生なんです。校舎がどうなるのか気になっていた』と教えてくれた」と振り返る。毎月写真が追加されるたびに見に来る市民もいるといい、「作業内容を広く知ってもらうことで、作業員の責任感も高まる。工事の終了まで続けたい」と話している。
年内の解体工事は25日でいったん終わり、来年1月6日から再開。同2月までに完了する予定だ。
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